ポスターはキーカラーの“青”を強調 (C)2017「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」製作委員会

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 「舟を編む」で知られる石井裕也監督の長編第12弾「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」の本予告映像がこのほど公開され、あわせてポスタービジュアルもお披露目された。映像は、ポスタービジュアルと同じく、作品のキーカラーとして使用されている“青”を強調した仕上がりだ。

 石井監督が、「いま最も新しい表現者」として注目を集める最果タヒ氏による現代詩集を映画化。映画初出演の石橋静河が漠然とした不安や孤独を抱えながら誰かに甘えることもせず日々をやり過ごす看護師・美香、池松壮亮が死の気配を常に感じどこかに希望を見出そうとひたむきに生きる日雇い労働者・慎二に扮し、排他的な東京で生きづらさを抱えながら暮らす2人の恋物語を描く。2月に開催された第67回ベルリン国際映画祭では、フォーラム部門で上映された。

 スリーピースバンド「The Mirraz」のエンディング曲「NEW WORLD」が使用されている予告編は、慎二と美香が夜空の月を眺めている光景が印象的だ。「嫌な予感がするよ」「わかる」「でも綺麗だ」と会話を交わす2人を、青白い月光が照らしている。そして、茫漠たる不安を抱く慎二と美香の日常風景、役に扮した佐藤玲、三浦貴大、ポール・マグサリン、市川実日子、松田龍平、田中哲司らの姿が、細かなカット割りで次々と映し出されていく。

 また、石橋がナレーションを務め、作品のベースとなった最果氏の同名詩集の一編「青色の詩」を読み上げている。「都会を好きになった瞬間、自殺したようなものだよ。塗った爪の色を、きみの体の内側に探したってみつかりやしない。夜空はいつでも最高密度の青色だ。きみがかわいそうだと思っているきみ自身を、誰も愛さない間、きみはきっと世界を嫌いでいい。そしてだからこそ、この星に、恋愛なんてものはない」という美しい言葉が、映像と絶妙にマッチしている。

 「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」は、5月13日に東京・新宿ピカデリー、渋谷ユーロスペースで先行公開、5月27日から全国順次公開される。