“オマル封じ”を勝因に挙げたDF長友佑都(左)とDF酒井宏樹の両サイドバック

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[3.23 W杯アジア最終予選 日本2-0UAE アルアイン]

 15年1月のアジア杯準々決勝、昨年9月にホームで行われたW杯アジア最終予選初戦と2連敗中だったUAEを相手に、アウェーで2-0の完封勝利をおさめたハリルジャパン。90分間を通じて押し込まれた時間帯はわずかで、完勝と言える内容になった要因は何か。

 DF長友佑都(インテル)とDF酒井宏樹(マルセイユ)の両サイドバックがそろって挙げたのは、UAEのキーマンである背番号21のMFオマル・アブドゥルラフマンを封じたことだった。

「今回はかなり戦術的に戦ったと思う」。そう証言したのは長友だ。

「オマルは基本的に僕らの左サイドにいて、攻撃の8、9割は彼が起点になって危険なプレーをつくり出す。彼がすべてスイッチを入れる。監督はずっとオマル対策を話していたし、今日も何時間もミーティングをやった。その結果、実際に彼は何もできなかった」

 UAEの右サイドハーフの位置に君臨する左利きのテクニシャンに対し、左サイドバックの長友はまずデュエルの部分で相手を抑えようと考えたという。

「最初からガツガツと1対1をやっていたことで、嫌がっている感じに見えていた。左利きの彼のストロングポイントは中に入って左足でスルーパスを出すプレー。それを何度もミーティングで見ていた。右に行ってくれれば、左利きなので危険なプレーは生まれない。今回は戦術がガッチリとハマったと思う。止めることは僕の仕事。あいつにだけは絶対負けないと思っていました」

 オマルが左に流れてきた時間帯に対峙した右サイドバックの酒井宏も、これに同調した。

「彼(オマル)のところがUAEのストロングポイント。彼がフリーになったら相当良いボールを出してくるけど、他の選手がボールを持つとプレーの予測ができる。とにかく21番(オマル)はワールドクラスなので、かなりリスペクトして入った。それが良かった」

 アウェーらしい戦い方ができたことにも手応えを感じたようだ。「こういう戦い方で2-0で勝ったことで、強い一面を見せることができたと思う」と酒井宏。“自分たちのサッカー”にこだわったのも今は昔か。ハリルジャパンには相手を分析して対応する“戦術的な戦い”が確実に根付いてきている。

(取材・文 矢内由美子)


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