背番号7のユニフォームでピッチを駆けるMF倉田秋

写真拡大

[3.23 W杯アジア最終予選 日本2-0UAE アルアイン]

 2-0とリードしていた後半26分、MF倉田秋(G大阪)はMF香川真司と交代で右インサイドハーフの位置に入った。15年8月5日の東アジア杯・韓国戦以来の代表戦。そのユニフォームの背中には「7」がついていた。

「背番号は(試合会場の)ロッカールームに入ってから知った。まさか7番をつけるとは思わなかった」

 サプライズはそれだけではない。試合前、日本にいる“元祖7番”であるMF遠藤保仁からLINEで「頑張ってくれ」とメッセージが届いた。

「めっちゃ珍しいことなんで、僕もビックリした。『頑張ります』と返信した」

 その一言が勇気を百倍にしてくれた。ピッチに立ってから3分後の後半29分にはDFラインの間を通すスルーパスをFW大迫勇也に送り、決定機を演出した。絶妙なラストパスはかつて遠藤が日本代表で見せていたプレーそのものだった。

「7番はヤットさん(遠藤)の番号と言われているけど、次は僕が受け継ぐくらいの気持ちでできればいい。そのためにはもっと自分の力をアピールしていかないと」と、意欲をさらに膨らませた。

 サプライズが続いたが、試合に出ることは想定内として準備を進めていた。「試合の前半を見ていて、今ちゃん(今野泰幸)や(香川)真司の運動量が多くて疲れていそうだったので、(出番が)あるんちゃうかなと思っていた」。心の準備は万全だった。

「『前にドリブルで運んでくれ』とか『スピードアップしてくれ』ということを監督から言われていたけど、できなかった。だから自分に納得はしていないけど、この試合は勝つことが大事だったので、少しでも貢献できたことはうれしい」

 次は中4日の28日にホームでタイ戦がある。「次はスタメンで使ってもらえるようにやるし、途中からでも結果を出せるようにしていきたい」と言葉に力を込めていた。

(取材・文 矢内由美子)


●ロシアW杯アジア最終予選特集

●ロシアW杯各大陸予選一覧