「ハネムーン・キラーズ」ビジュアル (C)1969 ROXANNE CO.ALL RIGHTS RESERVED.

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 1940年代に約20人の女性を殺害した実在の殺人鬼カップルを描いたファブリス・ドゥ・ベルツ監督の新作「地獄愛」の公開を記念し、同事件を扱った1970年の映画「ハネムーン・キラーズ」がリバイバル上映されることが決定した。

 「ハネムーン・キラーズ」は、実際に起こった連続殺人事件を基に、文通相手の結婚詐欺師とともに悪事を重ねていく看護師を描くクライムドラマ。シャーリー・ストーラーが巨漢の看護師マーサ、トニー・ロー・ビアンコが結婚詐欺師のレイを演じた。新聞広告の恋人募集欄に集まる未婚女性を、次々と誘惑していくレイ。マーサは、そんなレイの家業を理解していたはずだったが、嫉妬心から詐欺被害者を殺すようになる。レイは豹変したマーサに怯えるが、狂気的な愛で結ばれた2人は決して離れることはなかった。

 当初監督に指名されたのは、当時無名のマーティン・スコセッシだったが、1週間で降板。オペラ作曲家のレナード・カッスルが監督と脚本を兼ねたものの、リアルな殺人描写が原因でアメリカでの上映は早々に終了し、カッスルにとって最初で最後の映画監督作となった。しかしその後、フランソワ・トリュフォーが「もっとも好きなアメリカ映画」、マルグリット・デュラスが「私の知る限り、もっとも美しい愛の物語のひとつ」と絶賛したことで、カルト作品として一部に熱狂的なファンを生んだ。本国公開から30年後の2000年には、日本でも公開された。

 「ハネムーン・キラーズ」は、7月1日から東京・新宿武蔵野館ほか全国で順次公開。