得点こそなかったが、確かな存在感を示した大迫。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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[W杯アジア最終予選]UAE 0-2 日本/3月23日/UAE・アルアイン
 
「今はボールを失う気がしない」
 
 ドイツのブンデスリーガで戦う大迫(ケルン)は、昨年12月にこんなコメントを発していた。そして、それが決して強がりではないことを、ワールドカップ最終予選のUAE戦でも証明してみせた。
 
 4‐3-3の1トップとして先発出場した大迫は開始直後から正確かつ力強いポストプレーで何度もボール収めた。UAEのDFをものともせず、抜群の反応と素晴らしいボールタッチで攻撃に奥行きをもたらすそのポストプレーは、味方の呼吸を整える効果もあった。
 
 前線であれだけボールをキープしてくれれば、中盤と最終ラインはだいぶ余裕を持ってプレーできるだろう。
 
実際、大迫を起点とした攻撃はまずまず機能していたし、このストライカーのところですぐさまボールを奪われるケースが少なかったおかげでカウンターをあまり食らわずに済んだ。「苦しい時は大迫に預ければ大丈夫」という意識が、チームの一体感につながったと言えるかもしれない。
 
60分のヘッド、74分のシュートはいずれもGKに阻止され、81分には負傷交代したが、大迫は間違いなく勝利の立役者のひとりだった。厳しい試合の中でも、このFWに預けておけば、ホッと一息つける。

 昨年11月のオマーン戦とサウジアラビア戦に続き、今回のUAE戦でも確かな存在感を示した大迫は、まるで“オアシス”のようなプレーヤーだった。今は足の負傷が重傷でないことをただ祈るばかりである。

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