ドローンブーム後の進化がハンパじゃない!驚くべき速度で軍事から、医療、メディア、ホビーまで進出

写真拡大 (全5枚)

ドローンは、ホビーだけでなく、実用的なビジネス用途としても注目を集めている。

ドローンが私たちの目の前に登場してまもなく、さまざまな事件や事故があり、改正航空法による規制が実施される事態にまで大きな話題となった。

そして今は、一時のブーム的な騒ぎは落ち着いたかに見える。
しかしドローンは、ものスゴい勢いで進化、浸透していたのだ。

現在、ドローンは、手のひらサイズから搭乗型まで様々に分野、用途において進化している。軍事や法人はもとより、トーイに限っても一部のマニアだけでなく、誰でも楽しく遊べるドローンまで登場している。

今、注目されているドローンたちを、カテゴリ分けしながら紹介していこう。

●自撮り機能を備える小型ドローン
ドローンの規制が実施されたことで、一般の人は利用できないかのような誤解も広がった。
しかし、実は屋内での利用や、200g未満の機体のドローンならば、規制の対象外なので、誰でも扱うことができるのだ。

最近では、“自撮り”が可能な小型ドローンも登場していて、自撮り棒の代わりに、気軽に利用できるようになっている。

バンダイナムコグループのシー・シー・ピーが販売する「リアルライブテトラル」も、その一つで、手のひらサイズで重量は約20gと、非常に小型で軽量なドローンだ。



本体前面に41万画素のカメラを搭載し、画像はスマートフォンに転送されるので、上空からの自撮りができる。イベントやパーティーの様子を撮影するなどして、楽しむことが可能だ。


こうしたホビー用途のドローンを選ぶときに注目なのは、「気圧センサー」搭載の有無だ。
ドローンを空中に制止させる「ホバリング」の操作を手動で行うのは、非常に難しい。

しかし気圧センサーを搭載して自動ホバリング機能を持つ機種なら、初心者でも空中で「ホバリング」させやすい。
「リアルライブテトラル」のように、最近では、1万円前後の機体でも気圧センサーを搭載しているドローンも増えてきている。

さらに、ホビー用途の延長には、スポーツ競技用ドローンがある。
現在ではドローン・レースも広まりつつあり、国内外でレースは実施され、自作ドローンに挑戦するユーザーも増えている。

●墜落防止機能を持ち屋外撮影できるドローン
小型ドローンは手軽だが、屋外で利用するには風の影響を受けるため、逆に扱いづらくなる。

そこで、屋外で撮影などを行うには、200gを超えるサイズのドローンが使われることになる。さらに、飛行可能エリアでの利用や、規制エリアでも許可を得れば、大型の機体も扱える。

しかし、そうは言っても、墜落のリスクが無くなるわけでない。
墜落すれば、人に迷惑をかける事態になる可能性もあるし、せっかく購入したドローンも壊してしまう。

そこで、このカテゴリのドローンでは、墜落を防ぐ機能の有無がチェックポイントになる。

DJIの「Phantom 4」は、コントローラーから手を離しても自動でホバリングする機能を備えるほか、GPSの利用で常に姿勢と位置を補正するため、風の影響で姿勢を崩したり、墜落したりする危険を軽減できる。


その他にも、カメラで前方の障害物を監視し、回避する機能を備える。そして万が一、送信機との通信が途絶したり、バッテリーの残量が少なったりすると、自律飛行で離陸地点に帰還する。


現在に屋外利用ができるドローンは、さまざまな状況でも安定して飛ぶことができるため、工事現場の地形を計測したり、地震や台風などで被災した地域を撮影したり、人が踏みこめないエリアでの活動で実際に活躍している。

●ドローンで荷物を運ぶ
実用的な分野で期待されているのが、荷物を運ぶ輸送や流通の用途だ。
国内では、千葉市がドローン特区として、さまざまな実証実験を行っている。
ドコモ、楽天などが参加し、幕張新都心でワインを運ぶ宅配実験なども取り組まれている。

海外では、米国や英国で、アマゾンがドローン配送サービス「Amazn Prime Air」の実験に取り組んでいる。


Amazn Prime Airでは、倉庫からユーザーの自宅をダイレクトに結ぶことで、短時間の宅配を可能にすることを計画している。


ドローンで荷物を運ぶ用途では、
現在、人手不足などから社会問題にもなっている宅配事業だけでなく、災害時に医療品を届ける医療用ドローンなどの研究も進められている。

●人が乗れるドローン
ドローンは、上空から撮影したり、荷物を運んだりするサイズだけでない。
実際に人が搭乗できるドローンの開発も進められているのだ。

人を乗せて上空を移動すれば、渋滞に巻き込まれることもなく、渋滞を引き起こすこともない。

中国のEHANG社が開発する「EHANG 184」は、8つのプロペラを持ち、最高時速100km、最大23分のフライトを実現する人を運べるドローンだ。

ヘリコプターと違うのは、操縦者がいないということだ。


操縦はすべて自動なので、パイロットは不要だ。ドバイにて、今夏にドローン・タクシーの運用を開始する予定だという。


●軍事分野のドローン
ドローンと聞くと、複数のプロペラが付いたマルチコプターを想像しがちだ。
しかし、もともとは無人飛行機のことを表す。

ドローンをもっとも積極的に開発してきたのは、軍事用途だ。

現在では、ステルス性能を搭載する機体があるほか、人工知能(AI)を搭載し、操縦者すら不要なドローンまである。
AIの発達で、ドローン自身が状況に応じて最適な経路や高度などを考えて飛行することが可能になってきたのだ。

無人であれば、本来ならパイロットが耐えられないような高速な飛行や旋回、長時間の飛行などが可能になる。

●様々に進化するドローン
ドローンは、従来のラジコン飛行機やヘリコプターに比べて、操作しやすい点が、大きく異なる特徴だ。

最近では、センサーやソフトウェアの向上で、操縦経験がない初心者でも簡単に扱えるようになった。

ホビー用途だけでなく、宅配事業や工事現場の撮影や監視など、実用的な用途にも着実に対応しつつあり、すでに導入も進んでいる。今後は、その流れは、さらに加速していくだろう。

また、災害時などでは、被災地の状況把握や医療面での活用を目指して、状況に応じた運用の実証実験も進められている。

一般的にはブームが去ったかのように見えるドローンだが、実際には、着実に社会の中に浸透を始めている。
今後は、利用する目的、用途にあわせて、それぞれに特化した機能を持つドローンへと進化していくことになるだろう。