LPガスに対応した家庭用燃料電池「エネファーム」(パナソニックの報道資料より)

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 パナソニックは23日、2008年7月に生産を開始した家庭用燃料電池「エネファーム」の累計生産台数が3月に10万台を突破したことを発表した。家庭用燃料電池の累計生産台数が10万台に達したのは同社が世界で初めてという。

 「エネファーム」は、都市ガスやLPガスなどから取り出した水素を空気中の酸素と化学反応させて発電。発電した電気は家庭内で使用し、同時に発生する熱も給湯や暖房に利用する。電気をつくる場所と使う場所が同じため、火力発電所からの電気を使う場合と比較して送電ロスがなく、発電時に発生する熱も無駄なく活用できる高効率なシステムが特長だ。

 パナソニックは、1999年から家庭用燃料電池の開発を本格的に開始し、2005年から3年間の大規模実証を経て、2009年5月に世界で初めて家庭用燃料電池「エネファーム」の販売を日本で開始。2014年4月には同じく世界で初めて集合住宅向け商品を発売するとともに、欧州においても初となる家庭用燃料電池システムの販売を開始した。2017年4月からは、LPガス対応機の市場参入をスタートさせる予定で、寒冷地を除くほぼ日本全国で「エネファーム」を使うことが可能となる。

 発売以来、発電耐久時間の向上、コンパクト化、高効率化、設置性の向上、レジリエンス機能の搭載、コストダウンなどに取り組んでおり、初号機と4月発売の新製品を比較すると、発電耐久時間は2倍以上、燃料電池本体重量は約半分になったという。パナソニックでは、省エネやCO2排出削減といった高い環境性に加え、分散型エネルギーシステムとして、社会的ニーズの高まっているエネルギーの安定供給や電力ピークカットに貢献するとしている。