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すばらしい技術の無駄遣い(褒め言葉)ふたたび。

『PSYCHO-PASS サイコパス』のドミネーターから約1年。IoT家電メーカーのCerevoが、アニメ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』シリーズに登場する多脚戦車・タチコマの商品化をついに発表しました。全高249mm(劇中設定の1/8スケール)、AIの活用により人と会話ができ、スマホを使ってドローンのように走行させることもできる戦車ロボット……その名も、『うごく、しゃべる、並列化する。 1/8タチコマ』。直販ストア「Cerevo official store」での価格は15万7400円(税別)で、本日3月23日より予約受付をスタートしています。

「攻殻」世界の再現にかける情熱。“並列化”ってどういうこと?



1年以上前からプロジェクトが予告されていた本製品ですが、具体的な仕様が発表されたのは今回が初めて。そのすべては『うごく、しゃべる、並列化する。 1/8タチコマ』という製品名に込められていました。

“うごく”=各関節・ポッド・マニピュレータ・車輪などが電動で自在に動く。スマホ操作により走行させることも可能。

“しゃべる”=マイクとスピーカーを使い音声会話が可能(音声はアニメで声を演じた玉川砂記子さんによる録りおろし)。ネットを経由しカレンダーや天気予報との連携によるタイムリーな会話も。

“並列化する”=カメラを使って認識した物体に対し追加情報を学習。クラウドサーバーを通じ、全タチコマ間で情報の並列化(≒共有)が行われる。



作品に詳しくない人にとっては「何ぞや?」な“並列化”ですが、実はここにもっとも開発にコストと時間をかけられているというこだわりのポイント。要約すると、タチコマに話しかけて教えた情報(本当でもウソっぱちでも)が、量産・出荷されたすべてのタチコマたちの間で共有されるという機能です。

   

   

とにかく動いているところを見てください



実際に動いている様子でこそ真価がわかる『1/8タチコマ』。メカメカしい見た目とは裏腹に、陽気だったり生意気だったり間抜けだったりといったギャップ、かわいさはぜひ動画でお楽しみください(混雑した発表会場における会話の噛み合わなさもご愛嬌)。動画は、会話とアプリのデモ(YouTube:2分32秒)、よくしゃべるタチコマ(YouTube:2分14秒)、よくうごくタチコマ(YouTube:1分37秒)の3本に集約しています。







値段が大変なことになりました



並列化の概念・機能の導入で、劇中における“しょうもない話をやたら学習したタチコマに苦悩する整備係”の気持ちがわかるというマニアックすぎる遊びも実現。Cerevoの岩佐琢磨CEOが「このタチコマをオモチャとは言わせない、自信を持って“オモチャではないですよ”と言いたい」と自信たっぷりに語った本製品、価格は『ドミネーター』の倍となる15万円越えとなりました。



さらに“One more thing”な情報として、『ドミネーター』にも用意された限定生産“Special Edition”も発表。性能は同じですが、アルミ削り出しのパーツを使い製品の高級感・ホンモノ感がアップしたものとなるようです。価格は17万7400円(税別)!



本体各部・仕様をいろいろチェックしてみる



最後は実機のタッチ&トライで細かい部分を見ていきましょう。



サイズについてはなんとか片手で持てるぐらいで、想像以上にデカい印象。逆に重量は1.5kgと適度な軽さになっています。



スマホアプリ。現状で実装されている機能は「INFORMATION」(タチコマが収集した情報の確認)、「SETTING」(タチコマの各種設定)、「MANEUVER」(タチコマの直接操作)、「REMOTE」(遠隔地にいるタチコマへの指示)、「AGENT」(タチコマをエージェントモードに移行して指示する)の5つでした。対応OSはiOS 9.3 以上、Android 4.4 以上。



タチコマの前方上方向から物体を見せると、本体のカメラを通じてクラウド上の物体認識エンジンが物体を認識。例えばタチコマにリンゴを見せると、「リンゴでしょ?」と回答します。リンゴが甘いのか酸っぱいのか、赤いのか青いのかはユーザーが教えることで覚えていく仕組み。



カメラがとらえた映像はこのようにスマホで見ることができます。



ここがカメラを搭載した映像センサー部。



マイクとスピーカーは背部のポッドに搭載されています。



マニピュレータ。



脚部。ここに関しては劇中の変形機構を省略、常に車輪の状態になっています。



腹部から脚部へのカニっぽい関節。



本体のバッテリー駆動時間はおよそ6時間。充電ケーブルはお尻の部分に接続します。



真上から見たところ。



タチコマと握手!



本製品の話題はAIやハイテク機能の数々に集中しがちですが、1/8スケールモデルとしての質感・フォルムも抜群。今や一家に一台のホームロボット時代に突入しつつありますが、「攻殻」ファンなら最も愛着がわくこのタチコマをパートナーに迎えるのも十分ありだと思えます。

なお、3月25日(土)〜26日(日)には東京ビッグサイトで開催の「AnimeJapan 2017」Production I.Gブースで本製品の展示が予定されています。実機を確かめてみたくなった方はこちらでぜひ。

取材・文/柳 雄大(編集部)

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