さくらは咲いても、うぐいすは鳴かず
東京では21日にさくらの開花が発表されましたが、春告鳥とも呼ばれるうぐいすの初鳴は確認されていません。うぐいすの鳴き声は2000年を最後に確認されていないようです。季節の移り変わりを動植物の様子でみる「生物季節観測」ですが、都市部では環境の変化や地球温暖化の影響もあり、変化が起こっています。生息しにくい環境になっていき、どんどん身近な生き物が見られなくなってしまい、今後は更に観測が縮小されていくことになるのでしょうか。
さて、各地に先がけて開花の発表があった東京のさくらですが、1か月予報によると関東から西では平年より気温の低い日が多い予想で、満開になるまでには時間がかかるかもしれません。そのぶんいつもより長い間、さくらを楽しめそうです。
(気象予報士・斎藤 恵理)