ロンドンの街角に立つ目隠しをしたひとりの青年、Georgeさん。手には「私はHIV感染者です。私へのメッセージを書いてください」と書かれたボード。足を止めた人々が彼に書いたメッセージとは?文面はもちろん、書く人の表情や仕草にも注目です。

様々な人が寄せる
愛のメッセージ

「私たちがついてる」

「気を強く持って、人生のために戦うのよ」

「あなたの勇気には価値がある」

「愛は勝つ!」

「優しさは世界を変えられる」

「僕らはいつでも君の味方だよ、笑顔を忘れずに」

「君が誰か、何を持っているかじゃなくて、何をするかが大事だよ」

メッセージを寄せた後に、しっかりとハグをしてくれる人も。

「問題ない、それでも貴方は世界に一人だけの貴方!」

「それでも貴方は素敵よ」

「君は僕で、僕は君」

中にはイタリアやスペインなど、他の国から来た人の言葉もあります。握手や微笑みをくれたり、優しく言葉をかける人も多く、老若男女様々な人がメッセージを寄せてくれました。

目隠しをしているので、心ない言葉を書かれるリスクもあります。しかしボードにあったのは、あたたかなメッセージばかり。思わず涙が浮かびます。

HIVの感染者は、隣にいたり会話するだけで感染するという誤った知識の広まりのせいでお店に入れてもらえないなどの差別を受けた歴史があります。実際に私も幼少期を過ごした海外で、HIV感染者と同じ場所にいるのは危険だと言われたり、「異性愛者でないから」「買春や薬をしているから」感染するといった偏見を耳にしたことも。

今では、教育の場で正しい知識が広められ、それらの誤解は少しずつ解けてきています。性行為や血液感染、母子感染などが主な感染経路で、日常生活を共にする程度であれば問題ないことも広く知れ渡り始めています。

しかし、残念ながら彼らに対する偏見は、いまだに存在しているのではないでしょうか。もし、この場にあなたがいたとしたら、どんなメッセージを書き、なんと声をかけますか?

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