吉田はUAEの司令塔オマル・アブドゥルラフマンを警戒する。 写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト特派)

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 遡ること6か月、ワールドカップ最終予選の初戦・UAE戦で、吉田麻也は同点弾となるFKを与えるファウルを犯してしまった。同じ相手に2度は負けられない――。日本代表として、そして守備陣のリーダーとして、期するものがあるだろう。  15年アジアカップ、昨年の前回対戦でUAEの特徴は、把握しているという。 「テクニカルな選手が前線にいて、後ろはフィジカル的にも強い選手がいる。一番気を付けなければいけないのは、裏への抜け出しとそこにキーマンから正確なボールが出てくること。そこに対しての対策と準備はできています」  吉田の言うキーマンとは、司令塔のオマル・アブドゥルラフマンである。かつて欧州のビッグクラブが獲得に乗り出したほどの逸材に自由を与えてしまっては、勝機は見えてこない。UAEの攻撃の起点を潰す共通意識は浸透しているようだ。 「彼(オマル)の左足は警戒しなきゃいけないし、スペースと時間を与えないこと。彼のボールに走り込んでくる選手が一番怖い。(UAEには)ひとつの特徴だけでいけばヨーロッパのレベルに引けを取らない選手もいるので、出し手と受け手へのプレッシングを両方できるようにしたい」  CBコンビの吉田と森重真人は、今予選ですでにイエローカードを1枚もらっている。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が「UAEはPKやFKを誘ってくるだろう」と警戒するように、警告を受ける可能性は十分あるが、激しさと冷静さのバランスが大事だと吉田は説明する。 「審判に敵対的に行き過ぎてジャッジが不利になることも考えられるし、あまりにソフトに行くとやられてしまう。警告をもらわずに、どこまでアグレッシブにいけるか。そこのサジ加減やバランスは、僕だったり、他に警告をもらっている選手に求められる。センシティブな対応を求められるし、試合前から駆け引きは始まっていると思います」

 キャプテンの長谷部誠が不在の今、吉田はキャプテン候補に浮上している。前日練習後の取材対応の時点では「(キャプテンの話は)まだ言われていない」というが、リーダー格のひとりとしてチームを引っ張っていく気概を前面に見せる。 「こういう(大事な)試合だからこそ、ワールドカップを経験している僕だったり、(香川)真司だったり、本田さんとか、(川島)永嗣くんとかがチームを引っ張って行かないと。キャプテンマークを巻く巻かないに関係なく、僕はCBとして全体をリードしないといけない。長谷部さんがいないので痛手ですけど、厳しい時だからこそ成長できるチャンス。ここで勝てばワールドカップに大きく近づくと思うので、やるだけです」  UAE戦は、吉田の、そしてチームの真価が問われる一戦となりそうだ。 取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト特派)

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