おもらしした子をトイレに閉じ込め…保育現場のトンデモ園長は、まだまだいる

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 政界をも巻き込んだ騒動へと発展している森友学園・塚本幼稚園問題。園児たちが軍歌を歌い「安倍総理がんばれ」と声をそろえる様子や、奇抜すぎる園のトップ・籠池ファミリーに驚愕した人も少なくないでしょう。

 また、姫路の「わんずまざー保育園」では、給食をほんのちょっとにしたり、保育士のわずかな遅刻に罰金1万円を課すなど、園長のゼニゲバぶりが問題になっています。

 ところが、“保育園・幼稚園のトンデモ園長はけっこういる”、という声も。現役の幼稚園教諭に語ってもらいました。

◆身ぎれいな子だけを可愛がる女園長

 幼稚園教諭になって4年目のチアキさん(仮名・20代)は、現在勤める幼稚園が2園目。はじめて勤めた幼稚園で驚きの光景を目にし、1年で転園したそうです。

「最初の園の園長は、キレイで、はつらつとした50代の女性でした。はじめはステキな園長の下で働けるなんて嬉しい! と思ったのですが……」

 園長は新任のチアキさんを気遣い、優しく声をかけてくれたと言います。ところが、子どもたちへの態度で、園長の本性が見えたとのこと。

「私のクラスによくヘルプで来てくれていたのですが、相手をするのは、身ぎれいで見た目が可愛いお気に入りの子どもだけ。ほかの子が声をかけても軽くあしらったり、意味もなく怒鳴りつけたり、あきらかに態度が違いました」

 はじめは思い過ごしかと感じていたチアキさんですが、子ども同士の些細なケンカへの園長の対応で、確信を持ったそう。

「園長のお気に入りの子がいけないことをしたのに、相手の子を激しく叱りつけたんです。しかも、叱られた子が泣きだしたら『汚い! 床が汚れるから鼻水垂らさないでよ!』とその場を離れ、教員室で『泣いたらさらにブサイク(笑)』と笑っていたんです」

◆子どものおもらしや嘔吐にキレる園長

 特に、子どもにつきものの“汚れ”に対しては、園長は「あからさまな態度を取った」とチアキさんは言います。

「子どもがおもらしや嘔吐をすると、全体の指導中でも担任を呼んで処理をさせるんです。そのあいだも、ほかの子どもたちを見てくれるわけではないので、教室内は大騒ぎ。そうすると大声で怒鳴って黙らせていました」

 本来は、ヘルプで入っている先生が汚物を処理するもの。しかし、園長が処理をする姿は一度も見たことがなかったそうです。さらに、おもらしや嘔吐などをした子どもは、その後も“汚い子”として扱われていたのだそう。

◆一度のおもらしで、用を足すまでトイレに閉じ込め……

「一度でももらしてしまった子は、その後も顔を合わすたびに『またもらさないでよ』『あなたはすぐもらすんだから、いますぐトイレに行って!』などと言われていました。さらに、遊びの最中でも、園長の気分でむりやりトイレに連れて行かれ、泣いていやがっても用を足すまでトイレに閉じ込められていたこともありました」

 お気に入りの子がおもらしをした時には、その日から手のひらを返したようにかわいがらなくなったのだとか。次第に、子どもたちは園長の顔を見るとこぞってトイレに行くように…。

「園長が部屋に入ってくると、緊張でかえってもらしてしまう子もいました。園長に怒られまいと、顔色を見ながらトイレに並ぶ子どもたちの姿は、まるで軍隊や独裁国を見ているようでした」

 ほかにも、外遊びで砂や泥がついたまま駆け寄ってきた子に「汚れるから来ないで!」と言ったり、食べこぼす子どもに「汚い子は大っ嫌い」と言ったりしたこともあったそう。

「身勝手な言動で子どもの心を傷つけるようなトップがいる幼稚園では、子どもたちがかわいそう。園長自身がどのくらい誠意をもって子どもと向き合っているかで、園の雰囲気が大きく変わると、今の園に務めて感じました」

◆園長の外ヅラでなく、子どもへの接し方に注目

 筆者は昨年、個人加盟の労働組合「介護・保育ユニオン」の保育士さんを取材しました。彼女は、全園児の前で園長に罵倒されるなどのパワハラを受けて適応障害を発症。別の保育園では、泣く子の口を押さえつける保育士を、園長が横で“見て見ぬフリ”をしていたといいます。

 園長に逆らえない体制のなかで、独裁化しがちなのでしょうか。

 もちろん、きちんとした園長だってたくさんいます。入園を検討しているママは、園長の“外ヅラ”でなく、日常的な子どもとのかかわり方に注目するといいかもしれません。

<TEXT/千葉こころ>