いずも型護衛艦の2番艦で、「いずも」と共に海上自衛隊最大の護衛艦である「かが」が22日に就役した。「かが」の就役に関しては「中国の潜水艇の対応を念頭に置いている」との見方もあり、中国ではさまざまな声が聞かれている。写真は旭日旗。

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いずも型護衛艦の2番艦で、「いずも」と共に海上自衛隊最大の護衛艦である「かが」が22日に就役した。空母のような広い甲板を持つ海自の護衛艦は、「ひゅうが」、「いせ」、「いずも」に続いてこれで4隻目。「かが」は広島・呉に配備される。

「かが」の就役に関しては「中国の潜水艇の対応を念頭に置いている」との見方もあり、中国ではさまざまな声が聞かれている。

「かが」は旧日本海軍の空母「加賀(1942年の米海軍とのミッドウェー海戦で沈没)」からその名を引継ぎ、全長も「加賀」とほぼ同じの248メートル。「かが」の就役について、中国中央テレビ(CCTV)は「第2次世界大戦で中国に侵攻した日本海軍の主力空母だった『加賀』と同名。『加賀』は中国の都市を爆撃した艦載機の多くが飛び立ち、真珠湾攻撃にも参加したことから『悪魔の軍艦』とも呼ばれた。その『悪魔の軍艦』の名を受け継ぐ護衛艦の就役には物議の声もある。護衛艦と呼ばれているが、性能は軽空母に匹敵し簡単な改造を加えるだけですぐに一般的な空母の性能を有することができる」と報じた。

海外では、シンガポール華字メディア・聯合早報網が「中国の潜水艦は性能が向上し探知が困難になりつつあるが、日本はこうした現状に対応する必要があると判断している」と指摘し、独ラジオ局ドイチェ・ヴェレは「日本のヘリ空母『かが』が就役した。これにより日本が海外で展開できる軍事力がさらに向上した」と報じた。

さらに、清華大学当代国際関係研究院シニア・フェローで黒竜江省黒河市の副市長でもある魯世巍(ルー・シーウェイ)氏は、「『かが』は米国の戦闘機、F35Bが発着できる能力を持つ。日本がこの能力を示すことで、周辺国への抑止力ともなる」とし、広東省広州市社会科学院のシニア・フェローである彭澎(ポン・ポン)氏は、「日本の造船の速さは侮れない」と語った。

このほか、中国版ツイッター・新浪微博で465万のフォロワーを持つ軍事ブロガー「防務君」は「これで日本に『海上のモンスター』が1つ増えたことになる」とし、新浪微博で545万のフォロワーを持つ軍事ブロガー「烽火議軍情」はミッドウェー海戦で「加賀」が沈没したことに触れた上で、「『かが』の就役により、旧日本海軍の『加賀』の魂がよみがえったと言っていいだろう」と語った。中国ではメディアの報道を含め、「かが」の就役に関して旧海軍の「加賀」と関連させる見方が目立ち、5月から南シナ海とインド洋に派遣される予定の「いずも」と合わせ、日本の軍事行動に注目が集まっている。(編集/内山)