21日に17thシングル「インフルエンサー」を発売した乃木坂46。写真集ラッシュでは白石麻衣の19万部を筆頭に、今年に入ってから出した5冊で55万部という数字をたたき出し、今、最も注目されているアイドルグループである。その乃木坂46の名物となっている「アンダーライブ」の開催が22日に発表された。

 このアンダーライブとは、表題曲を歌う選抜に選ばれなかったメンバーによるライブで、2014年4月に行われた8thシングル『気づいたら片想い』全国握手会の後の無料イベントから始まったもの。当時は今ほど売れていなかった乃木坂は、選抜に入れないメンバーは仕事がなく、アイドルグループの宿命とはいえ、あまりにも寂しいということで、メンバーたっての希望で開催されたものだったが、無料とは言え条件付きのもので、数百名のキャパが埋まらないという悲惨な状態から始まっている。しかし、その後、開催を重ねるごとに口コミで客が増え、年末の有明コロシアムで行われた『アンダーライブセカンドファイナル』では、有料であったのにも関わらず、8000人のキャパを埋め、全体で行うクリスマスライブと互角の集客を見せつけた。

 さらに、15年には武道館ライブ、翌16年には、東北、中国地方などで地方公演を行って、凱旋の武道館2daysを完売し、プラチナチケットになった、人気ライブでもある。当然、『アンダー』ライブなので、メンバーは表題曲に選ばれなかったメンバーだけが参加する。昨年は、乃木坂は選抜人数が増え、また人気メンバーの卒業などもあって、アンダーから人気の高かった齋藤飛鳥、井上小百合、伊藤万理華、北野日奈子、中元日芽香らが選抜に昇格し、開催するたびに「史上最弱」などと呼ばれたが、それらの雑音を実力で跳ね返してきた。昨年の武道館ライブでは、アンダーのセンターに抜擢された寺田蘭世が涙ながらに「史上最弱なんて言わせない」と挨拶するなど、乃木坂のライブの中でも反骨心とファンとの一体感で、ひときわ異彩を放つライにであったわけだ。

 しかしながら、今回のライブは史上最低人数、わずか12名でのものであること。さらに、『人気の選抜、実力のアンダー』と言われるほど、パフォーマンス面でメンバーを引っ張ってきた中田花奈や、精神的支柱であった斉藤優里、前回、前々回でアンダーセンターを経験した樋口日奈、寺田蘭世も選抜入りしているという不安材料があり、加えて、中田同様パフォーマンスの要であり、乃木坂最高の歌姫、兼ダンスマスターの川村真洋がスキャンダルでアンチヲタによる中傷を多く受けていることから、これまでのような勢いを持続できるかどうかが、不安視されていることも確かだ。

 今回、乃木坂は超選抜の白石麻衣、人気メンバーの松村沙友里を握手会に参加させず、その他のメンバーも外仕事を優先させるなど、「握手アイドル」から、楽曲で勝負できるアーティストアイドルへの道を模索し始めている。そして『インフルエンサー』の初日売り上げは、前作を上回る74万部をたたき出し、成功の可能性を感じられるものになった。果たして、アンダーライブはどうなるのだろうか、注目したい。