ファミリータイズ/(c)MMXVII CBS Broadcasting, Inc. All Rights Reserved.

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先日、選挙に僅差で勝利し誕生したアメリカのドナルド・トランプ大統領。しかしそのおかげで、アメリカは、トランプが属する保守主義の共和党支持者と自由主義の民主党支持者に真っ二つに分断されてしまっている。アメリカに様々な脅威が迫っている中、同じ国民同士で争っている場合ではない。アメリカが再び一つになるには―。それにはある家族の物語が参考になるかもしれない。

【写真を見る】マイケル・J・フォックス(中央)はこの番組でエミー賞を3年連続受賞/(c)MMXVII CBS Broadcasting, Inc. All Rights Reserved.

劇中に入る観客の笑い声が印象的な、アメリカのホームコメディ「ファミリータイズ」(1982より放送)に登場する主人公のキートン一家は、今のアメリカと同じように主義主張において対立構造を持った家族である。

元ヒッピーの自由主義者であるTVマンの父スティーブと建築家の母エリスは、優しくて理想を追い求める情熱家。対して、生まれた時からお金第一の保守主義者であり、優等生で政治家を目指す大学生の長男アレックス(演じるのは、マイケル・J・フォックス!)は、現実的でどこか冷めている。こうした世代間のギャップによる価値観の違いにより、ぶつかってしまうこともしばしば。

また、兄貴風を吹かすアレックスは、ファッション大好きで勉強は苦手な長女マロリーや、頭はいいが皮肉屋の次女ジェニファーともドタバタを繰り広げるのだが、第3シーズンのあるエピソードでは、40歳を過ぎているエリスが妊娠、次男のアンディが生まれることに。

ラブラブなスティーブとエリスとは対照的に、当初は「クローゼットのスペースが減る」「末っ子の特権が失われる」などの理由から不平を言うアレックスたち兄妹。しかし兄弟間の協議の末、自分たちが両親から受けた愛情を思いだし「たまには家族に変化があってもいいかもね」と、生まれてくる子供にプレゼントを贈り、再び家族が一つになるのだ。

このようにキャラの立ったキートン一家が巻き起こす物語は、毎回親子、兄弟姉妹のすれ違いなのだが、アメリカンジョークやアイロニーの応酬で笑わせながらも、それでいて、結局最後は家族が一番という家族の絆(=Family Ties)を描き、時にはホロッと涙させてくれる。

今のアメリカに必要なのは、キートン一家のようにケンカばかりしながらも、最後には笑い合えるユーモアなのかもしれない。

そんな「ファミリータイズ」は動画配信サービス「スーパー!ドラマ クラシック」で配信中。ちなみに、ゲストとして、若き日のリバー・フェニックス、コートニー・コックスが出演しているのも要チェックだ!