旭山動物園・2016年12月に生まれたアビシニアコロブスの赤ちゃんとアビー(2017年1月撮影)/(C)旭川市旭山動物園

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3月後半に近付くと、北海道の雪も徐々に溶けてきて、がっちりした防寒着から少しずつ春めいた服装に変わっていきます(とはいえ、最低気温はまだマイナスだったりするんですが……)。旭山動物園の冬期開園期間もあとわずか。レッサーパンダなど、冬に繁殖期を迎える動物たちの赤ちゃんはうまくいけば春から夏にかけて出産時期となりますが、今回は冬期開園中の2016/12/17に生まれたアビシニアコロブスの赤ちゃんを紹介しますね!

旭山動物園・2015年1月に生まれたアビシニアコロブスの赤ちゃん(2016年1月撮影)/(C)旭川市旭山動物園

生まれたのはオスの赤ちゃんで、お母さんのアビーは2年続けての出産。アビシニアコロブスの大人は黒い顔に白い毛が縁取られ、頭部と体は黒、背中に白くて長い毛が生えているのが特徴ですが、なんと赤ちゃんは全身真っ白で生まれてきます! 少しずつ灰色の毛が出てきて、だんだん大人と同じ色に近付いていくそう。

「赤ちゃん!? 今すぐ見たい!」という皆さん、しばしお待ちを! アビシニアコロブスが普段いるのは、ちんぱんじー館を少し上った場所にある「サル舎」。ワオキツネザル、ブラッザグェノンというサルの仲間とともに飼育展示されていますが、3種類とも本来暖かい地域で暮らしている動物のため、冬期は見られないんです。ただ、気温が暖かい日中はたまにサル舎に出ていることがあるそうなので、運が良ければ対面できるかも知れませんよー。

「今すぐ見たかったのに……」という方々、安心してください。赤ちゃんではないですが、「サル舎」のそばにはかわいい子供たちがいるんです!

サル舎の隣にある「てながざる館」。冬期は屋内展示のみですが、こちらでは昨年2016年7月に生まれた「うた(歌多)」がすくすく成長中。

最近(2017年3月時点)ではだいぶテナガザルらしい毛になってきたようですが、まだまだ子供です。

そして、「てながざる館」の横側にある、「おらんうーたん館」。こちらも冬期は屋内展示のみですが、2015年2月生まれの「森花(モカ)」がいます。

やっと2歳になった「森花」。お母さんのリアンにしがみついているようすが、なんとも可愛らしい……。ちなみに、「森花」のお兄ちゃんにあたる「森人(モリト)」は2017年で10歳を迎えます。

オランウータンの大人のオスには、フランジと呼ばれる顔の両側のでっぱりや大きなのど袋があるんですが、「森人」にはまだありません。「森人」もまだまだ成長中なんですね。アビシニアコロブスもシロテテナガザルもオランウータンも、どう成長していくのか、これからが楽しみです!

※写真提供:旭川市旭山動物園

【北海道ウォーカー/出村聖子】