3人制導入は日本協会も前向きに検討している。

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 国際バスケットボール連盟(FIBA)は20日、20年開催の東京五輪において3人制を導入する要望を、2月末に国際オリンピック委員会(IOC)に申し入れたと発表した。

 日本協会の東野智弥技術委員長が21日に会見を行い、「導入されるかどうかは7月に行われるIOC理事会で決定されるが、入ってくれればうれしい。導入に向けて準備もしなければ」と、前向きに取り組んでいく考えを明かした。

■これまでには導入を見送られた経緯も

 今回FIBAが導入を目指してているのは、「3×3(スリー・バイ・スリー)」と呼ばれる3人制のバスケットボール。昨年のリオ五輪でもトライアスロン男女混合リレー、柔道の団体戦などとともに導入を目指したことがある。

 しかし、前回は大会の肥大化を防ぐ目的もあり、見送られている。

●世界・日本での普及度は?

 FIBAは3×3の普及に力を入れており、欧州にはプロリーグもある。国内ではまだ認知度こそ低いものの、15年には初の日本選手権が行われている。女子の18歳以下日本代表はアジアトップクラスの実力を持っており、実施種目として導入されればメダルを狙える可能性もある。

●5人制とのルールの違いは?

 3×3はバスケットボールの半分のコート(横15メートル×縦11メートル)を使って行われ、10分の試合時間内に先に21点以上を取るか、時間内により多く得点を取ったチームが勝利となる。

 得点も5人制と異なり、5人制の3点シュートラインの外側から放たれたシュートは2点、内側から放たれたシュートは1点、フリースローは1点で計算される。

 選手は1チーム4人以内、ボールは3×3オフィシャルボール(6号球、7号重量)を使って行われる。