日産自動車(以下日産)は一昨年、知能化により快適性と安全性を高めた自動運転を「日産インテリジェント ドライビング」と命名、それをPRするコンセプトカー「IDSコンセプト」を東京モーターショー15に出展しました。

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2020年までに高速道路と市街地を走行できる自動運転車を商品化するとしており、数々の技術について、順次新型車に投入して行く考えを明らかにしています。

同社のロードマップによれば、昨夏新型セレナに搭載した単一レーン自動運転技術「パイロットドライブ1.0」に続き、来年には高速道路において複数レーンでの車線変更を自動で行いながら目的地まで向かう、自動運転技術「パイロットドライブ2.0」を商品化するとしています。

さらに2020年には交差点を含む市街地での自動運転が可能な車両の商品化を計画しており、来年導入予定の「パイロットドライブ2.0」搭載モデルが次期「リーフ」と予想されています。

そうしたなか、日産の北米法人が3月9日、EVに関する公式ツイッターで、新型リーフを今年9月にワールドプレミアし、年内に発売すると発表しました(写真はジュネーブモーターショー15に出展された日産「Sway」)。

同社が新型「リーフ」の発表を半年前から告知するのは、米テスラが量販EV「モデル3」の受注を開始、今年後半のデリバリーを予定していることや、米カリフォルニア州のZEV(ゼロ・エミッション・ヴィークル)法が改正され、2018年モデル(今夏以降の新車)に対するZEV基準が厳しくなるため、各メーカーが電動車販売拡大に向け、新型EVやPHVを相次いで投入することが背景にあるようです。

情報によると、次期「リーフ」には「IDSコンセプト」のデザイン要素が織り込まれるようで、現行「リーフ」の車体前後形状をアレンジして新型風に仕立てた覆面車両が走行する様子も既にスクープされているようです。

フランクフルト・モーターショー17でのデビューが注目される次期「リーフ」ですが、次世代の「プロパイロット」機能の詳細も含め、続報が待たれます。

Avanti Yasunori・画像:NISSAN/TESLA)

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