専門誌では読めない雑学コラム
木村和久の「お気楽ゴルフ」連載●第97回

 相変わらず、ゴルフ人口は減っているし、知っているゴルフ場が閉鎖されたりして、ゴルフ業界は逆風が吹き荒れていますなぁ……。

 けど、ゴルフ場に行くと、平日なのに結構お客さんがいて、賑わっていることが多いです。ほんと、どっちなの?って思いますよね。

 そこでスポーツ庁から「スポーツの実施状況等に関する世論調査」が出たので、スポーツ界全体における、ゴルフのポジションを探ってみたいと思います。

 まず驚いたのは、スポーツ庁って、アンケートもする組織だったんですね。そこかい、感嘆したのは!?

 長官は、鈴木大地さんでしょ。バサロ泳法には詳しいと思いますが……。ゴルフにどれだけ理解があるのかは謎ですね。

 それはともかく、驚くべきデータが出てきて、びっくりしております。

 アンケートの概要ですが、18歳〜79歳の男女を対象に、およそ2万人にネットアンケートを実施。みなさんが、どんなスポーツをやっているのか、調べています。

 過去1年間にやったスポーツの第1位は、ウォーキング。散歩の類で、男女ともに40%弱(男子39.4%、女子38.1%)でした。率直な感想を言うと、逆にかなりたくさんの人が散歩すらしていないことに驚きです。「通勤、通学で歩くから」という人もいると思いますが、ふらっと公園を歩くとか、しないものなんですかねぇ……。

 過去1年間、散歩を含めてスポーツをまったくしなかった人は、全体で27.2%(男性25.3%、女子29.0%)もいて、その層は今後もスポーツをする予定はないそうです。そこの”運動しない層”をいじり回したいところですが、本題にたどりつかないので、泣く泣くパスします。

 その他、アンケートで多かったのは、体操、筋トレ、ランニング(ジョギング)ですが、体操ってラジオ体操の類ですよ。また、なかには『釣り』という項目もありましたけど、釣りはスポーツではないでしょ! アンケートの、そこら辺のくくりには、若干微妙なものを感じましたね。

 とにかく、我々が一番気になるのは、競技性のあるスポーツです。主に球技が多いのですが、上位にはやはりメジャースポーツがずらりと並んでいました。もちろん、ゴルフもあります。

 その競技性のあるスポーツの中で、男性の第1位は、なんとゴルフの10.6%でした。


「やるスポーツ」としては、ゴルフの人気は結構高いようですね

 え〜!? こんだけゴルフ人口が減っているのに、最もプレーされている競技性のあるスポーツがゴルフとは……、実に意外です。バブル時代には1200万人いたゴルフ人口は、今や700万人まで減少したと言われていますが、まだ捨てたもんじゃないですね。

 けど、女性のゴルフ体験率は2.1%。たったそれだけ、というのがショックです。男性の5分の1しかいないんですね。どうりでゴルフ場にはオヤジばっかりなんですな。

 男女のゴルフ実践率の平均値をとると、約6%となります。ということは、全人口で言うと、700万人ぐらいなのかな、と。案外、統計は当たっているのかと思います。

 ちなみに、前述したスポーツ以外で多かったのは、男性では、自転車10.3%、水泳6.8%、ボウリング6.6%……、球技系だと、卓球4.8%、テニス4.7%、野球4.3%……。案外がんばっていたのが、先ほど触れた釣りで6.8%。これは、ウケ狙いのネタですね。

 ウケと言えば、女性で人気なのがエアロビクス・ヨガで、12.9%という高い数値を出していました。最近は、ホットヨガと称して、ちょっと暖かい部屋で汗だくになるカップルルームもあってりして。目指すべき落としどころは、これですかね?

 話を戻しますが、ゴルフの男性10.6%という数字は、年に1回以上はラウンドしたという人の数値で、別枠にゴルフ(練習場、シミュレーションゴルフ)というデータもあって、そちらも男性は8.5%となっております。

 こうした点から見ても、このデータには信ぴょう性があります。そのデータにおいて、他のスポーツよりもメジャーだったのが、うれしいですね。

 とはいえ、実のところ、ゴルフはヘビーユーザーに支えられているのが実情です。ゴルフの会員権を持ってメンバーになっている方は、普通に月2回くらいは行きますから。その数が、各コースに100人ぐらいいるとして、およそ25万人ですか。まあ、その数十万人が、700万というゴルフ人口を支えていると言っても過言ではありません。

 この先、ヘビーユーザーがゴルフを引退したら、どうなるんだろう? そんなことを心配していると、またしてもニュースが飛び込んできました。

 これまた、スポーツ庁から発表されたものです。スポーツ庁長官の諮問機関、スポーツ審議会が2017年からの5年間における「第2期スポーツ基本計画」を長官に答申したそうです。

 それによると、2020年東京五輪を機に「1億総スポーツ社会」実現を目指し、2025年までに国内スポーツ市場を15兆円にするんだとか。

 現在、5.5兆円規模の市場を約3倍ですか。これまた、でっかくぶち上げたものですね。でも、その半分でも達成されれば、ゴルフ業界は相当潤います。

 だって、ゴルフインフラはすでに整っていますから、あとは人を集めるだけです。ひょっとして、スポーツ庁は、ゴルフ業界の味方なのかも。ゴルフ好きな安倍晋三首相を名誉顧問にでもして、ぜひ盛り上げてほしいものです。

 とりあえず、米国のトランプ大統領が来日したときには、何としてでもゴルフをしていただかないと。同伴プレーは、ゴージャスさでは負けない叶姉妹にお願いしますかね。

木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。

『89ビジョン〜とにかく80台で回るゴルフ』好評発売中!
詳細はこちら>

■ゴルフ記事一覧>