東南アジア各国で高速鉄道の建設計画が進められている。タイとマレーシアを結ぶ路線のほか、シンガポールとマレーシアを結ぶ路線の計画も進行中だ。新幹線の輸出を推進している日本としては、いずれの路線も受注につなげたいところだが、入札には当然中国も参加すると見られている。(イメージ写真提供:(C)Ping Han/123RF.COM)

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 東南アジア各国で高速鉄道の建設計画が進められている。タイとマレーシアを結ぶ路線のほか、シンガポールとマレーシアを結ぶ路線の計画も進行中だ。新幹線の輸出を推進している日本としては、いずれの路線も受注につなげたいところだが、入札には当然中国も参加すると見られている。

 中国は自国を中心とした経済圏の確立に向けて一帯一路戦略を推進しており、中国と各国を高速鉄道で結ぼうとする中国にとって、東南アジアにおける高速鉄道計画は何が何でも受注したい重要なプロジェクトだと言える。

 中国メディアの中国高鉄網は22日、東南アジアにおける高速鉄道市場で日本と中国が今後もぶつかり合うのは必至であると指摘し、中国高速鉄道が新幹線を打ち負かすには「彼を知り、己を知ることが必要だ」と論じた。

 「彼を知り、己を知る」とは、孫子の兵法に登場する「知己知彼,百战不殆」という言葉によるものだ。相手と自分の兵力を正しく理解することで、どのような戦いでも勝てるという意味だが、記事はこの言葉を引用したうえで、「日本の強みは東南アジア各国とすでに良好な関係を築いている点と、官民共同による挙国体制による売り込み」にあると主張。

 一方、中国側の強みは「中国高速鉄道の走行速度と建設速度の速さ、コスト、そして、技術力」にあると主張したほか、一帯一路戦略そのものも強みであると主張。なぜなら中国高速鉄道を採用し、中国と高速鉄道で結ばれることで東南アジア各国は中国の経済成長を共有できるというメリットがあるためだとした。

 続けて、毛沢東の「驕りは堕落につながる」という語録を引用し、中国高速鉄道には新幹線に負けないだけの強みがあるとしながらも、「その強みに満足していてはならない」と主張。中国はこれまでもミャンマーやタイ、インドなどで鉄道プロジェクトを失注していると伝え、中国はこれまでの失敗から学ぶと同時に、日本側の実力を徹底的に理解し、新幹線との全面的な競争に備える必要があると論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Ping Han/123RF.COM)