IoTスタートアップMoff社が第三者割当増資による総額3億円の資金調達を実施した。引受先は環境エネルギー投資、三菱総合研究所、ツネイシキャピタルパートナーズ。センサーの活用による健康・運動・リハビリ向けプラットフォームの事業展開の強化を目的とする。

Moffが開発・提供している「Moff Band」は、装着した腕を動かす事で様々な効果音を鳴らせる腕輪型のウェアラブルセンサー。“子供からお年寄りまでがより明るく健康的な生活を送ることに貢献する”をモットーに、Moff Band及び3次元での動作認識と運動・認知能力評価をベースとした教育・健康・ヘルスケアのためのコンテンツ配信・データ分析基盤を提供している。

Moff Bandは、2014年3月に米国のクラウドファンディングサービス「Kickstarter」のプロジェクトから始まった。開始後48時間以内に目標金額を達成し、最終的には合計1,157名の支援者から合計78,871ドルを集めた。そして同年10月に日本で、11月に米国で一般販売を開始し、“スマートトイ”として話題になった。

[JBpressの今日の記事(トップページ)へ]

各社との提携によって活動領域を拡大

これまでもMoffは各方面の企業から出資や業務提携を実現し、活動領域を拡大してきた。2015年には、米国公共放送PBSの子ども向けブランドであるPBS KIDSとパートナーシップを結び、知育コンテンツ「PBS KIDS Party」を提供。また、バンダイナムコエンターテインメントからの出資を受け、Moff Bandを使った新体験のゲームアプリを共同開発した。

さらに2016年には学研教育みらいと業務提携し、保育園や幼稚園に向けたICT教育ソリューションの開発・販売の一環としてMoff BandによってBGMや効果音を再生できる「おとしばい」を販売開始。

Moffと学研教育みらいが開発・販売する「おとしばい」。Moff Bandを装着した読み手が紙芝居のストーリーに合わせて登場人物の真似や仕草をすると、動きに合わせて高品質なBGMや効果音が流れる


このように、Moff Bandと3次元動作認識技術を軸として、身体を動かすアクティブなゲーミフィケーションを活用したサービスをBtoB、BtoBtoCで展開してきた。

ウェルネス分野に本格的な進出へ

また、Moffによればこれらと並行して、スポーツ健康科学や理学療法分野の専門家の協力を得て、センサーを活用した身体及び認知能力の測定・評価技術を確立してきたそうだ。

同社では、高齢化の進行、働き方の多様化を背景に、IoT活用による健康増進・介護予防・予防医療への取り組みが求められているとしている。

そのためMoffでは、利用者の動きを3次元で把握するウェアラブルセンサー、身体の動きと連動しゲーム要素も加えた運動・リハビリコンテンツの配信システム、身体・認知能力の評価、施設・ユーザー単位での管理、身体・認知能力結果のダッシュボード機能などをワンストップで提供する「センサーを活用した健康・運動・リハビリ向けプラットフォーム」を健康・医療・介護事業者向けに2017年より順次提供を開始する。

知育、エンターテインメントに続き、ウェルネス分野においても、Moffの動きが加速していきそうだ。

筆者:IoT Today