中国人訪日客の「春節の爆買い」が減った意外な理由

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中国人観光客といえば、春節と国慶節の大型連休に大挙して来日し、土産物を友人や親戚のために大量に購入する「爆買い」のイメージが日本では根強い。しかし、中国社会は急速に成熟しつつあり、自分の楽しみやプチ贅沢のために旅行を楽しむ人々が増えている。(ジャーナリスト 中島 恵)

大型連休を外して
来日する中国人観光客

 目下、日本企業や役所は年度末の慌ただしい時期。子どもがいる家庭では学校が春休み中という人も多いだろう。さて、中国は? というと、2月の春節を一つの区切りとして、新しい年が始まって2ヵ月。学校も今は通常通りだ。外国なので日本の暦と異なるのは当たり前だが、日本人の間には「中国人が日本観光に大挙してやってくるのは春節と国慶節(10月1日の建国記念日)の大型連休のとき」という刷り込みがないだろうか?

 だが、そんな中国のカレンダー通りの行動パターンは早くも崩れ去っている。カレンダー通りに行動するのは、カレンダー通りにしか休暇が取れない人々であり、最近ではプチ富裕層や洗練された層が「えっ?そんな時期にも?」と驚かされるような「違う時期の日本」をめがけて、わざわざやってきているのだ。

「今月末に東京に買い物に行く予定なんですよ。新しい『マロニエゲート銀座』をチェックしてみようと思って。目黒川のあたりでお花見もできたらいいな〜と思っています。中島さん、窓から桜が眺められるおしゃれなカフェとか知っていますか?」

 杭州在住の中国人女性(35歳)は3月上旬、中国版ツイッターの微信(ウィーチャット)からこんなメッセージを送ってきた。その女性は自身も杭州でレストランとセレクトショップを経営。以前来日したときには東京・大手町の『星のや東京』にも宿泊し、合羽橋や目黒、自由が丘などをくまなく散策していただけに、ヘタな回答はできない。私自身はおしゃれなカフェやスポットを知らないので、友人に聞いて紹介してあげた。

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