謎ジャンルのロシア英語『このサイト、マジでヤバイ』

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 NetflixやHulu、Amazonなど、ここ1、2年ですっかり動画サービスが人々の生活に浸透し、いまやネットで映画を観るのは地上波の番組を視聴するのと同等に手軽だ。そんな中インディペンデント映画に特化したデジタルスクリーンというサービスが3月29日に始まる。大手の動画サービスと違って独特の“色”がユニークだ。

 もちろん、NetflixやAmazonなどの大手動画サービスにも日本未公開のインディペンデント映画はラインナップされているので差別化を打ち出すのは困難だが、このデジタルスクリーンのサービスでは独自のルートで発掘した国内初公開作品を中心に、劇場と連携して映画館で上映されるミニシアター系作品も同時にネットで上映するなどの試みにも積極的に取り組んでいくという。

 また、ユニークなのがロシア映画に強いという点だ。ロシア映画には、金字塔というべき名作が多い。難解と評されつつもその後のSF映画に多大な影響を与えたアンドレイ・タルコフスキー監督『惑星ソラリス』や、後にさまざまなオマージュを捧げられた映画史に残る傑作セルゲイ・エイゼンシュテイン監督『戦艦ポチョムキン』や、最近では第60回ベネチア国際映画祭で最高賞である金獅子賞を受賞した『父、帰る』も記憶に新しい。また、『チェブラーシカ』の影響力はもはや語るまでもない。

 今回、デジタルスクリーンで上映が決まっている日本未公開ロシア映画は7本。『このサイト、マジでヤバイ』『1週間で理想の花婿を見つける方法』『カクテルナイトフィーバー 〜シェイカーより愛をこめて〜』など娯楽性の高い作品からアニメ作品『しろくまエルカと魔法のトンネル』など、バラエティーに富んだラインナップだ。近年シネマライズをはじめミニシアターと呼ばれる劇場は、次々に閉館され、名作インディペント映画と出会える機会が少なくなってきたが、このような動画サービスが一つでも増えるのは映画ファンとしてはうれしいことだ。(編集部:下村麻美)