ロシアW杯のアジア地区最終予選で、グループBの2位(勝ち点10)につける日本代表は、同グループ4位(勝ち点9)のUAE戦、6位(勝ち点1)のタイ戦と2試合が続きます。特に、3月23日にアウェーで行なわれるUAE代表との試合は、昨年9月に喫した敗北の雪辱を果たすと同時に、W杯出場の行方を大きく左右する非常に重要な一戦です。

 3月16日に2連戦を戦う日本代表メンバーが発表されましたが、その中でキーマンとして期待されているのが、現在、W杯最終予選で4試合連続ゴールを記録している原口元気選手です。


昨年から日本代表のレギュラーに定着し、活躍を続ける原口  photo by Getty Images 原口選手は、所属するブンデスリーガ1部のヘルタ・ベルリンでも、ほぼすべての試合に出場中。クラブで出場機会を得ている選手を積極的に起用する方針のハリルホジッチ監督にとって、原口選手への信頼はさらに大きくなっているはずです。

 クラブでも代表でも活躍を続ける原口選手は、2年半ほど前から体幹トレーニングに力を入れることで、スピードの強化に取り組んでいるといいます。ただ単にスピードアップを追求するだけではなく、「止まる」「後方に下がる」といった動作も考慮して、90分間走り続けてもプレーの質が落ちない身体づくりを目標にトレーニングを積んでいるのです。

 世界トップのサッカーを見た時に「スピードのある選手は決定的なプレーをしている」と考え、走力を強化している原口選手。その走りは、W杯最終予選の日本代表でのプレーでもチームを活性化しています。豊富な運動量で長い距離を走り続け、ゴールを決める。原口選手が理想とするプレーに近づいているのではないでしょうか。



photo by Yamamoto Raita プレー中は闘志をむき出しにする原口選手ですが、普段は物静かな印象。『やべっちF.C.』でスタジオに出演してくださった時は、原口選手はほかの選手よりもおとなしく口数も少なめでした――。それでも、ときどき話す言葉には熱意と力があって、サッカーへの真摯な気持ちが伝わってきました。また、清武弘嗣選手と原口選手の対談企画でも、そこまで多くを語らない原口選手でしたが、そこでとても印象に残る言葉がありました。

 それは、「自分は(W杯に)出るだけじゃ嫌なので、成長したい。2016年も成長できたと思うけど、もう1個、2個上に個人のレベルとして行きたい。それが必ず、日本のためになると思う」という決意のこもったもの。原口選手の強い向上心があってこその言葉だと思います。

 以前、原口選手が長友佑都選手と対談したときには、「(長友)佑都君と(本田)圭佑君たちがチームを引っ張っている感がまだ強いなと感じていて、勝負強さが違うと思います」とふたりの先輩について話していました。原口選手は代表でもクラブでも実績を積んできた本田選手と長友選手を特に尊敬しているため、対面すると「緊張で顔が真っ赤になる」ほど。


photo by Yamamoto Raita

 ちなみに、原口選手は代表で一緒になったチームメイトとはほとんど「タメ口」でフレンドリーに接するそうですが、長友選手と本田選手に対しては敬語になってしまうそうです。

 また、原口選手はこれまで日本サッカーの歴史を築いていた大先輩たちの後を継いでいくということを強く意識しています。昨年10月のイラク戦前のインタビューでは、「先輩たちが日本をどんどん強くして、6大会連続でW杯に出るのが当たり前と思われる国になった。僕はまだ最終予選を2試合しか経験していませんが、(先輩たちが)あれだけ難しい試合に勝ってきたということですから、(W杯出場を)途絶えさせちゃいけないし、僕たちがもっと強い日本にしなきゃいけない」と力強く発言していました。

 以前、原口選手が浦和レッズに所属していたころは「やんちゃ」なイメージもありましたが、欧州で経験を積み、日本代表として戦う現在の原口選手からは、代表としてプレーすることの責任感が伝わってきます。口数が少なく、胸の中にある熱い想いを語ることはあまりありませんが、原口選手はそれをプレーで表しているのだと思います。

 UAE戦では、日本代表のW杯出場を引き寄せるためにも、原口選手が昨年9月のタイ戦から続く連続得点記録を「5」に伸ばして日本に勝利をもたらしてくれることを願っています! 

■ロシア ワールドカップ アジア地区最終予選、運命の2連戦
UAE × 日本
3月23日(木) 深夜0時15分〜
※一部地域除く

日本 × タイ
3月28日(火) よる7時〜
※一部地域除く

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