Doctors Me(ドクターズミー)- 22日は禁煙の日!電子タバコにもリスクが…喫煙に関する最新研究4つ

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実は、毎月22日は禁煙の日と定められていることを知らない方も多いのでは。

近年、受動喫煙防止法案などで禁煙への関心が高まっておりますが、禁煙によってどのような健康効果が得られるのでしょうか。

今回は禁煙による効果、禁煙が難しい理由、海外で行われていたタバコに関する4つの最新研究についてなどを医師に解説していただきました。

禁煙による健康効果


老化を防ぐ


喫煙は活性酸素を発生させる原因であり、肺の老化以外にも様々な臓器の老化を招き、寿命を縮めます。

病気のリスクを減らす


喫煙がリスクを上昇させる病気は、肺や心臓の病気だけでなく、脳卒中、がん、糖尿病、うつ病、骨粗しょう症など多岐にわたります。

原因として、ニコチンや一酸化酸素は血管を収縮させるため、動脈硬化を招き、様々な病気のリスクを上昇させることが考えられます。

認知症を防ぐ


認知症は、脳の細胞が死んでしまったり壊れてしまったりすることにより発症します。

喫煙によるニコチンや一酸化酸素が、脳の血管の老化を招き、認知症につながります。

美容に効果的


ニコチンは血管を収縮させるので、肌に養分がうまく届かず、しわやシミになりやすくなります。

また、ビタミンや亜鉛を多量に消費してしまうため、抜け毛や白髪の原因にもなってしまいます。

よって、喫煙により、皮膚のしわや歯の変色、白髪が多くなり老けて見えます。

なぜ喫煙はやめるのが難しい?


ニコチンは脳の受容体に結合し、快楽物質であるドーパミンを放出させ、落ち着いた気分になります。ニコチンが足りないとイライラしたり不安になり、ニコチン依存症に陥ります。

喫煙を初めてしばらくするとニコチン依存症となり、離脱が難しくなります。

また、朝起きてから、仕事がひと段落に一服するといったように、タバコを吸う行為がルーティーン化し、なかなかやめられない、といったことも考えられます。

最新研究1: 電子タバコと通常タバコの健康比較


イギリスのCancer Research UKでは、長期の電子タバコ利用者、喫煙者の唾液と尿を分析し、主要化学物質への体レベルの影響を比較する研究が行われておりました。

電子タバコの方が健康的との結果に


結果、電子タバコに切り替えた元喫煙者は、タバコを喫煙し続ける人々と比較して、体内の毒性化学物質と発がん物質のレベルが有意に低かったことがわかり、電子タバコは従来のタバコより健康的であると考えられると報告しているものがあります。

《参照》
・Eurek Alert

最新研究2: 電子タバコと脳卒中の関係


American Heart Associationでは、電子タバコによる脳卒中の重症度について研究が行われました。

電子タバコの方が脳卒中が重症


ネズミに通常のタバコと電子タバコの煙を吸わせ、発症した脳卒中の重症度を調査した結果、電子タバコの方が強かったという報告もあります。

《参照》
・Eurek Alert

最新研究3: 電子タバコの液体に含まれる有毒金属


アメリカ、ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ公衆衛生学校では、電子タバコの液体に含まれる有毒金属電子について、研究が行われました。

コイルの加熱によって発がん性物質が発生か


結果、電子タバコに充てんされている液体にはカドミウム、鉛などの重金属や有害物質が含まれていることもあり、コイルで加熱されると発がん性物質を発生する可能性があることを指摘しております。

電子タバコは製品によって含有物の量や比率に差があり、ニコチンについては全く含んでいないものもあるので、研究結果を自分に当てはめるには注意が必要です。

《参照》
・Eurek Alert

最新研究4:肺疾患の予防に果物や野菜?


スウェーデンで行われた研究では、喫煙者や元喫煙者は、果物や野菜の摂取量が多いほど慢性閉塞性肺疾患(COPD)の発症リスクが低下する可能性があると発表しています。

新鮮な果物・野菜には抗酸化物質がある


研究の中で、4万人以上の男性を対象に行った調査によって、毎日果物と野菜を多く食べた喫煙者は、食べなかった喫煙者よりもCOPDを発症する確率が40%少なかったと発表しており、抗酸化物質を含む新鮮な野菜、果物を食べることが有効としています。

しかし、過去の研究では、食事で摂取する量の10倍程度のベータカロテン(ニンジンなどに含まれる抗酸化物質)を毎日取った喫煙者は、かえって肺がん発症率が上がったというものがあります。

《参照》
・ロイターヘルス
・国立がん研究センター

受動喫煙によって引き起こされる疾患


喫煙者が肺がんになりやすいことは理解しやすいですが、受動喫煙だけでも肺がんリスクは上昇します。

特に、非喫煙者の女性では、夫が喫煙者の場合、そうでない場合と比べて2倍肺がんになりやすいとされています。

また、受動喫煙は、以下の様な疾患リスクが高まるとされています。

■ 受動喫煙による疾患リスク
・虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症)
・脳卒中
・高血圧
・糖尿病
・精神疾患
・認知症

■ 妊婦の場合
・流産
・早産
・常位胎盤早期剥離

■ 子どもの場合
・乳幼児突然死症候群
・中耳炎

《参考文献》
・Passive smoking and lung cancer in Japanese non-smoking women: a prospective study. Int J Cancer 122:653, 2008 倉橋典絵ら著

医師が教える効果的な禁煙方法


喫煙者のうち7割はニコチン依存症に陥っているといわれ、今や1つの病気として扱われています。病気である以上、完治させるには医療機関での治療が必要になってきます。

多くの施設が禁煙外来を設けており、まず「私は何日から禁煙します」という誓約書を書き、医師の診察を受けたうえで禁煙補助薬を処方してもらいながら、徐々にニコチン中毒から抜け出していきます。

以下のような条件を満たせば禁煙治療に健康保険が適応されます。

健康保険が適応される条件


■ ニコチン依存症と診断されている
■ 35歳以下
■ 35歳以上の場合は、一日の喫煙本数×喫煙年数が200を超えている

最後に医師から一言


毎月22日は禁煙の日だそうです。なぜ22日かというと、白鳥=スワン=吸わん、で白鳥が2羽並んでいる様子を22日に見立てたとか。

かつては電車や飛行機内でも喫煙可能で、診察室で医者が患者を前にして喫煙することもあったようです。

それを思うと禁煙は徹底されてきていますが、やめたいのにやめられないという方は、次の22日から禁煙に挑戦してみてはいかがでしょうか。

(監修:Doctors Me 医師)