屏東県文化処提供

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(屏東 22日 中央社)屏東県瑪家郷礼納里好茶集落で21日、台湾原住民(先住民)ルカイ族が暮らしていた同県霧台郷旧好茶集落(好茶旧社)に伝わる文化イベントの記念式典が開かれた。関係者は同地に残る文化の適切な保存を呼びかけている。

イベントは歴史的建造物や文化遺産の保存に取り組むワールド・モニュメント財団(WMF)が定めた「ウオッチ・デー」に合わせて開催。22日から24日には旧集落への訪問も行われている。

文化部(文化省)文化資産局の施国隆局長は、同地に残るスレート家屋(石板屋)が独特な建築技法で建てられ、伝統、歴史、文化、芸術的に保存価値があると話す。県や役場、集落が協力して家屋の修復と専門人材育成を進め、旧集落の遺跡とルカイ文化の継承を図り、原住民の伝統建築の美しさと生活の知恵を多くの人に知らせるべきだとしている。

旧集落は、霧台ルカイ族の発祥地とされ、およそ600年前に祖先がウンピョウを連れて定住したと伝えられる。オーストロネシア語族の研究上でも重要視されているが、自然災害で被災するなどしたため集団移転を余儀なくされ、2015年には緊急な対策が必要とされるWMFの建築文化遺産保護リストに登録された。

霧台郷の杜正吉郷長や屏東県政府の邱黄肇崇秘書長は、集落への帰宅を切望している人がいるとして、道路の復旧を急ぐ考えを示した。

(郭シセン/編集:齊藤啓介)