インド北部ジャム・カシミールのウリで、屋外に置かれた人体の骨格標本(2005年10月25日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】インドの警察当局は21日、墓荒らしが頻発していた地域から盗掘されたとみられる18体分の遺骨を押収し、遺骨の密輸取引に関わっていたとみられる犯人4人を逮捕したと発表した。

 遺骨はインド東部の西ベンガル(West Bengal)州ブルドワーン(Burdwan)地区で盗掘されたが、19日に押収され、国際的な密輸業者の一員とみられる4人の逮捕に至った。警察によると遺骨は「きちんと洗浄され、清潔な状態」だったという。

 西ベンガル州警察の高官であるアヌジ・シャルマ(Anuj Sharma)氏はAFPの取材に対し、「遺骨は密輸出され、売り渡されるところだった。犯人らは国際的な遺骨の密輸業者の一員だとみられる」と述べた。また当局はイスラム教徒が多く住む地域の墓地から盗まれたものとみており、受取人も特定しているという。

 西ベンガル州は近年、盗掘がはびこるとともに、違法な遺骨取引の中心地となっており、毎年多数の人骨がネパールや中国、バングラデシュなどに密輸されているという。

 またしばしば米国や日本、欧州や中東といった地域にも密輸され、医科大学などにおいて標本として使用されている。中国に送られたものは精力剤の原料として使用されたり、インド国内では黒魔術やヒンズー教の儀式に用いられたりすることもある。

 インドでは1985年、人道に反するとして非難の声を上げた人権団体からの圧力を受け、遺骨取引は禁止された。だがその結果、遺骨の闇取引が生まれてしまったとされる。取引が禁止される以前には、多くの貧しい家庭が火葬代や埋葬費用を節約するため、遺体を密輸業者に売り渡していたという。
【翻訳編集】AFPBB News