夫婦円満の証拠? 幸せ太りの原因と解消法

写真拡大

「恋人ができた」、「結婚した」――。幸せ絶頂のときに限っていつも太るという人はいませんか? もしかしたらそれ、「幸せ太り」かもしれませんよ。今回は「幸せ太り」の原因と予防・解消法について、社会人男女にとったアンケートや専門家の意見をもとに紹介します。

■幸せ太りしたことある人は32.78%! みんなの幸せ太りエピソード6つ

まず最初に「幸せ太りの経験がある」という人がどのくらいいるのか探っていきましょう。「幸せ太り」の経験がありそうな、既婚女性に聞いてみました。※有効回答数180件

Q幸せ太りの経験がありますか?

調査の結果、約3割弱の女性が幸せ太りの経験があるよう。何が原因で太ってしまったのでしょうか?(※1)有効回答数180件

(1)つい張り切って作りすぎてしまった

・「たくさん食べてほしくて作りすぎてしまい、冷蔵庫がいっぱいになって食べざるを得なくなった」(32歳/情報・IT/技術職)

・「旦那に『おいしい』って笑顔で言われたくて、ついつい作りすぎてしまう」(27歳/その他/その他)

夫にたくさん食べて欲しい! と作りすぎた結果、夫が食べきれない分を自分が食べる羽目になった……という人も。まさに理由が幸せですね。

(2)外食をする機会が自然と増えてしまった

・「デートで外食ばかりして太った。それでも好きでいてくれたから痩せられずにいた」(28歳/その他/販売職・サービス系)

・「旦那が休みの日は外食が多くて、おやつもよく食べた」(32歳/医療・福祉/専門職)

「デート」となると、外へ出かけるというカップルも少なくないでしょう。ただ外出すると自然と外で食べる機械も増加。デートの数に比例して、太ってしまったという声もありました。

(3)おいしいお土産をもらってつい……

・「お土産がおいしかったりしてとか」(24歳/その他/専門職)

・「とにかくパートナーが甘やかして食べ物のお土産ばかり買ってくる」(33歳/その他/その他)

彼氏や夫がお土産としておいしそうなものを購入してくると、食べずにはいられませんよね。こうして徐々に太ってしまう女性は少なくないのではないでしょうか。

(4)一緒に食べると何でもおいしく感じる

・「一緒に食べるとおいしいと思っていっぱい食べてしまう」(30歳/その他/その他)

・「一緒においしいものを食べるとうれしいし、夫も喜んで食べるので2人で太ってしまう」(34歳/その他/販売職・サービス系)

ひとりきりで食べるよりも、好きな人と一緒に食べる食事やお菓子のほうが、不思議とおいしく感じられますよね。あまりのおいしさに、ついつい食べ過ぎてしまう人もいるようです。

(5)彼氏や旦那の食生活や好みに合わせていたら太ってしまった

・「旦那は肉が好きなので、肉料理ばかり食べていたら太った」(26歳/小売店/販売職・サービス系)

・「旦那さんがよく食べるのでつられてたくさん食べてしまって太った」(28歳/その他/その他)

付き合った彼氏や結婚相手が、カロリーが多い食事を好む人だった場合、つられるようにして一緒に食べてしまう人もいるでしょう。食事の量なども、気が付けば同じだけ食べてしまっていたりと、太る要素が増えてしまうようです。

(6)一緒に過ごしながら間食をしてしまう

・「夫婦で仲よく夜な夜なテレビを見ながら、いろんなものを食べてしまった」(32歳/生保・損保/営業職)

・「一緒にテレビを見ながらお菓子を食べたりして」(28歳/その他/その他)

楽しく一緒に過ごす間には、ついついお菓子を用意したりしてしまいますよね。1回の量は少なかったとしても、回数や量が増えれば、当然食べ過ぎて太ってしまいそうですね。

「相手につられて」「一緒に食べるとおいしくてつい……」など、どれも“幸せ”が原因で、食事の量や食事の回数が増えてしまった結果、太った……というエピソードがたくさん集まりました。実際に「幸せ」という感情は、「食欲」を増進させる働きがあるのでしょうか。

■幸せなほど太る? 幸せ太りの原因とは

ここからは幸せ太りの原因について、精神科医の森若奈先生の解説をご紹介します。

森先生:
幸せ太りの原因は1つではありません。男性の場合は、彼女や奥さまの作った料理が美味しくて、お腹が一杯なのに食べ過ぎて……という単純な原因が多いです。また、幸せを感じると男性ホルモンである「テストステロン」が減少し、筋肉量が落ちて基礎代謝が落ちるためではないか、という報告もあります。

女性の場合は、付き合いたての頃など相手に気を使って食べたくないタイミングで食べたり、好きでもないものを付き合って食べたりして太る、という方がいます。また同棲したり新婚などの新しい生活に慣れず、無意識のストレスから食欲が増加して太った……というケースも。

そのほか皆さんも実感したことがあると思いますが、好きな人と食べるご飯は、嫌いな人と一緒に食べるより美味しく感じられますよね? そうした理由から食欲が増し、結果いつもより食べる……といった原因もあります。

幸福度と肥満との関係ですが、オーストラリアの研究結果によると「幸福度が高い人は肥満が改善される」という、意外にも幸せ太りとは逆の結果が出ています。実際に外来で来られる患者様を見ていると、精神的に満たされた方は徐々に食欲が正常になり、自分の適正体重に落ち着く方を多く見ています。

■医者が推薦! 「幸せ太り」を防ぐ方法

恋人やパートナーに合わせた食生活やリズムのせいで、一時的に太る人もいるものの、医学の観点からは「幸せ=肥満が改善」されるという、驚きの見解があることが分かりました。つづいて「幸せ太り」を防ぐ方法があるのか、森先生に教えて頂きました。

森先生:
「幸せ太り」と言っても結局は「消費カロリーよりも摂取カロリーが多い」ために体重が増加します。そこでまずは、自分の適切なカロリー摂取量に対して食べ過ぎていないかを確認してみましょう。また、自分の「自然な食欲」に気付くことも大切です。相手に無理に合わせるのをやめ、自分の嗜好や食事スタイルについて理解してもらいましょう。食べる量は減らせない、食べるのが大好き! という方は、食事を減らすのではなく、1日10分からでいいので運動をするようにして、消費カロリーを上げるように心がけましょう。

■「幸せ太り」は2人で解消♪ カップルにオススメのダイエット5つ

最後に「幸せ太りして困ってる!」という人向けに、カップル2人で楽しく痩せられる、おすすめのダイエット法を紹介します。先ほどアンケートにお答えいただいた既婚女性たちに、夫婦で仲よく「幸せ太り」を解消した! という方法を教えてもらいました。(※1)有効回答数180件

(1)一緒に仲よくウォーキングをする

・「一緒にウォーキングをする。話ができるので退屈しない」(28歳/医療・福祉/秘書・アシスタント職)

・「夫婦で夜中にウォーキングして痩せた」(32歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)

2人で時間を決めて、仲よくウォーキングをするのもおすすめのダイエット法のようです。1人でやるよりもくじけずに済みますし、なにより一緒に話をしながら歩けば、楽しめてコミュニケーション不足の解消にもつながります。

(2)買い物がてら歩く

・「毎日歩いて買い物に行ったり近くを散歩したりすること」(27歳/その他/その他)

・「一緒にウォーキングや買い物に行く。なるべく車に頼らない」(33歳/その他/その他)

同じく歩くという方法でも、買い物ついでなら楽しめますね。ショッピングの際でもいいですが、食材の買い出しの際にも一緒に歩いて出掛ければ、立派なダイエットになりそうです。

(3)摂取カロリーを制限した

・「糖質制限ダイエット。夜ご飯の炭水化物を減らす」(31歳/その他/その他)

・「スポーツジムに通いながら、カロリー制限」(34歳/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)

一緒に暮らしていたりすると、自分の分だけ食事制限をするというのはつらく、なかなか続かないものです。その点、2人でダイエットをするのであれば、一緒に食事の量やカロリーを抑えることができますね。

(4)一緒に楽しめそうなスポーツを見つける

・「2人で色んなスポーツを楽しみながらする」(27歳/その他/その他)

・「夫婦でやれそうなスポーツや散歩をする」(27歳/その他/その他)

ダイエットのためにスポーツジムなどに通うのもよいですが、好きなスポーツを一緒に楽しむのも素敵ですよね。お互い共通の趣味になれば、長く続けられそうです。

(5)マッサージやストレッチなどを一緒にする

・「マッサージや一緒にウォーキングをしてダイエットした」(28歳/その他/その他)

・「DVDを見ながらストレッチを一緒にする」(28歳/その他/その他)

マッサージやストレッチ、筋トレなど、楽しみながら一緒にやることで、継続できたというカップルもいます。どちらかが支えてくれたりすると、ストレッチや筋トレなどもやりやすくなりますよね。

どんなダイエット法でも、1人で続けていくのはなかなか大変なものです。その点、一緒に協力し合える相手がいるのであれば、楽しみながらダイエットに励むことができるのではないでしょうか。他ならぬ彼氏やパートナーであれば、ダイエットのつらさも軽減できそうですよね。

■まとめ

幸せ太りの原因と解消法について紹介してきました。いかがでしたか? 「幸福度が高い人は肥満が改善される」という研究結果には驚きでしたよね。実際に今、「幸せ太り中!」という人は、ぜひこちらで紹介したダイエットを2人で実践してみてはいかがでしょうか。

(監修/森若奈 文/ファナティック)

※画像はイメージです

(1)
マイナビウーマン調べ
調査日時2017年3月3日〜2017年3月7日
調査人数:180人(22歳〜34歳の既婚女性)