26歳の韓国イケメンとデートしたら妙な罪悪感が…【シングルマザー妊活】
【シングルマザー社長の妊活記 Vol.10】

 旦那はいらないけど子供がもう1人欲しいバツイチシングルマザーの杉沢志乃です。

 30代女性は結婚経験のない女性よりもバツイチ女性がモテるとよく聞きます……。確かに男への過度な期待と結婚への焦りがないのでモテるかもしれないけど、私のように「種だけ欲しい」なんて言うぶっとんだ女は十中八九引かれます。

 どなたか、大家族を作り上げたビッグダディのような繁殖力の人、いませんか?

 さて、前回ついに手を出してしまった禁断のマッチングアプリ。すさまじい倍率をくぐり抜けて会ったイケメンには、肝心の“種募集”の話をする前にあっけなくフラれてしまいました。

 でも落ち込んでるヒマはありません。次、会う人を決めなくては。

◆条件を下回る年下男性と会ってみたところ……

 続いて、頻繁にLINEをくれていた自称「韓流アイドル」のK君と会うことにしました。K君はコリアンタウン新大久保で働きながら「韓流アイドル」として定期的にライブをしたりしているそう。それではスペックをご覧ください。

【スペック】
年齢:26歳
職業:“自称”韓流アイドル
推定年収 400万円
結婚:独身
外見:身長180cm 童顔しょうゆ顔 細マッチョ
性格:甘えん坊 弟タイプ

 そう、私が設定した条件をはるかに下回る年齢と年収。それでもいいのです。種さえあれば。そしてどうせ遺伝子を受け継ぐのならやっぱりイケメンがいいということ。そんなわけで今回はK君をターゲットにしてみました。

 実はひそかに韓国語が得意な私は、彼との会話は全部韓国語。そんな事も嬉しかったようで、私のことを「ヌナ(お姉さん)」と呼び、慕ってくれるK君。

 私の経験上、韓国の男性は独占欲と性欲が強くナルシストが多いイメージなのですが、K君も鍛え上げられた肉体美の写メを毎日送ってきては「かっこいい」「スゴイ」と言われて嬉しそうにしていました。そんな姿が可愛いので、いよいよ会ってみることにしたのです。

 もちろん、お決まりの一言を添えて。私の「子供も一緒でもいい?」という問いにも、「タングニジ!(もちろん)」と、ウェルカムな返信をくれたので安心でした。

◆韓国流のキザなセリフにキュンキュンするバツイチ35歳

 当日、待ち合わせの場所に現れたのは、スラッとスタイルが良く、典型的な韓流アイドルのような青年。娘も思わず「顔ちっちゃ!」と言うほど。35歳のバツイチシングルマザーなんぞが一緒に歩かせて頂いてもいいんでしょうか? というレベルです。

K「ビジネスビザで韓国と日本を行ったり来たりしているんだけど、日本人の友達が欲しくでマッチングアプリに登録したんだ。でもヌナと知り会えてとてもうれしいよ」

 キュン。もうね、オバサンは萌えましたよ。食事中も終始笑顔で、娘にも優しい。いやぁ、完璧だ! 完璧すぎる!!

……でも、ここで不思議と妙な罪悪感を感じ始めた私。このときめきは、「この人の種はアリ!」というものではなく、単に若い男の子を愛でているだけだということにハッと気づきました。

◆「私なんかに付き合っている場合じゃないだろ」

 どう考えても、彼は若い。なめらかな肌、細い指、贅肉のない引き締まった体、整った顔立ち。彼の事を本気で好きな子もいるだろうし、本当にアイドルならファンだってたくさんいるだろう。

 そして何より彼にはきっと明るい未来がある。こんなところでこんな「種をくれくれ」オバサンに関わっている場合ではないはずだ!

 そう考えたら、一気に「何をしているんだろう」という気持ちでいっぱいになりました。

 よく分からない正義感に満ち溢れた私は、「今日は付き合ってくれてありがとう」と自分で会計を済まし、「それじゃあ」とサクッと別れました。

 その後、K君からは「なんか怒らせたかな?」「また会ってくれる?」と何度かLINEがきていましたが、心を鬼にして既読スルーしました。うう、惜しい、惜しいけど、私じゃない次の人を狙ってくれ! そして幸せになっていますように!

 いろんな人に会うたび、迷宮に入っていく私の種探し。どうなっていくのでしょう。

<TEXT/杉沢志乃>

【杉沢志乃(すぎさわしの)】
35歳。東京生まれ。ナンバーワンホステス時代に独学で行政書士試験に合格。25歳で小説『キャバクラ嬢行政書士の事件簿』(ゴマブックス)を出版し、翌年『キャバギョ!』でDVD化。以後シリーズ3まで出版。映像メーカー広報部を経て、現在は女性向け映像メーカー「ラ・コビルナ」の代表取締役社長となる