北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件に関連したとして、マレーシア警察が行方を追っている容疑者の姿がカメラに捕らえられた。

テレビ朝日は21日夜、クアラルンプールにある北朝鮮大使館内でビリヤードに興じる男の姿を放映した。これは、金正男氏殺害事件に関与した容疑でマレーシア警察に指名手配されている、北朝鮮国営の高麗航空職員、キム・ウギル容疑者と見られる。

キム容疑者は北朝鮮大使館に匿われていると伝えられていたが、その姿が捕らえられたのは今回が初めてだ。

北朝鮮大使館の職員は、この映像を見ていて苛立ったのだろうか、大使館前での記者の行動に激怒して携帯電話を奪おうとする騒ぎが起きたと、マレーシア国営のブルナマ通信が報じている。

テレビ朝日がキム容疑者の映像を放映していたのとほぼ同時刻の21日午後9時過ぎ(現地時間)、北朝鮮大使館で領事部長を務めるキム・ユソン参事が、突然朝鮮語で何やら叫び、記者に向けて指を突き立てた。

ブルナマ通信の記者がベッド、テレビ、エアコン、ソファーなどを庭に出すキム参事の行動を携帯電話で撮影していたのだが、これが気に入らなかった模様だ。しかし、記者は意に介さず撮影を続けた。

10分後、大使館職員らしき別の男性が現れ、敷地外に出て、記者の手から携帯電話を奪おうとし騒ぎとなった。これ以上のいざこざは好ましくないと判断した記者が立ち去ったため、携帯電話が奪われることはなかったとのことだ。