銀行口座と連動したスマホ決済の概要(NTTデータの発表資料より)

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 NTTデータは21日、スマホアプリと銀行口座を連動させたスマホ決済サービスを、2018年度上期をめどに開始すると発表した。

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 今回、NTTデータが立ち上げるサービスは、利用者自身が所有する銀行口座をあらかじめ、専用のスマートフォンのアプリに登録しておくことで、複数の加盟店で、スマホ決済ができるサービス。利用者は、現金やカードを持ち歩かなくとも、スマートフォンさえあれば、決済が可能になる。また、1度登録をすれば、決済時に都度、口座番号を入力する必要がなく、さらに指紋認証や暗証番号等でセキュリティーを担保するため、使い勝手を損なわず安心して利用できるとしている。

 加盟店側は、クレジットカードを持たない利用者層等幅広い消費者層に対し、新たなキャッシュレス決済手段の提供が可能となり、消費者の囲い込みやオペレーションの効率化が期待できる。金融機関側も、自行が開拓した加盟店だけでなく、他行開拓の加盟店でもスマホ決済が可能となり、自行カードホルダーの利便性向上が期待できるという。

 近年、EC市場の拡大や、スマートフォンを中心としたモバイル端末の普及率拡大に伴い、スマホを軸とした決済サービスの重要性は高まっている一方で、スマホ決済サービスは、現時点ではクレジットカードをベースにしたものや、一旦バーチャル口座にチャージをして利用するものが大半となり、銀行口座からダイレクトに資金を移動させる決済サービス(デビットカード決済)は普及していなかった。NTTデータではこうした背景を踏まえ、日本の消費活動のうち現金による決済比率が約80%と依然高い水準となっていることから、決済時と同時に銀行口座から引き落とされる銀行口座決済について、幅広い消費者層に対して受け入れられるものと見ている。

 今後は、2017年度上期中に、スマホアプリとメガバンク・地方銀行等の複数銀行口座を連動させた「スマホ決済サービス」について実証実験を行い、実験の結果を基に、2018年度上期をめどに、新たなスマホ決済サービスの提供を目指す。