ル・フウとガストン - 映画『美女と野獣』より
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 “ゲイ的瞬間”をめぐりマレーシアでの公開が中止となったエマ・ワトソン主演映画『美女と野獣』が一転、同国でも公開されることになった。米ディズニーが「カットなしのPG13指定(13歳未満の鑑賞には保護者の助言・指導が必要)で3月30日よりマレーシア公開する」と発表した。

 イスラム教国家であるマレーシアでは同性愛が法律で禁じられているため、実写版『美女と野獣』で悪役ガストンの子分ル・フウがゲイのキャラクターとなり、メガホンを取ったビル・コンドン監督が言う“ゲイ的瞬間”が含まれていることが問題に。マレーシアの映画検閲委員会が約4分半のカットを求めたが、ディズニーがこれを拒否して(「マレーシア向けに作品の一部をカットしない上、今後もしない」)16日からを予定していた公開が中止となっていた。

 しかし、この決定には映画を楽しみにしていたファンから不満の声が爆発し、政府関係者も「(同作を禁止するのは)ばかげている」とコメントするなど波紋を呼ぶ結果に。Deadlineによると、現地時間21日に映画検閲委員会の決定を覆すことのできる他の委員会が『美女と野獣』を鑑賞したといい、そこでノーカットで上映しても問題ないという判断が下されたようだ。

 実写版『美女と野獣』は同じ問題からロシアでは「16禁指定」で公開され、クウェートでは公開後に上映中止に。しかし、世界興行収入は週末だけで3億5,702万6,593ドル(約410億5,805万8,195円)に達するなど大ヒットを記録している。日本公開は4月21日。(編集部・市川遥)