引き締まった表情で取材に応じた原口。UAE戦に懸ける想いが伝わってくる。 写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト特派)

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 ワールドカップ・アジア最終予選で史上初の4試合連続ゴール中の男から、報道陣に発せられた言葉は意外なものだった。 「(5試合連続ゴール?)そんなつもりは全然ない。連続で取ってるからなんだという話。一試合一試合が別もの。僕は目の前の試合に懸けている」  前節のサウジアラビア戦から約4か月開いたとはいえ、原口は今最も頼りになるアタッカーだ。ハリルホジッチ体制下で最多得点者の本田圭佑(9得点)や、岡崎慎司(8得点)、香川真司(7得点)がかつての輝きを失っている現状ではなおさらである。  ハリルジャパンにおいて、原口が主戦場とする左ウイングは「常にゴールが求められるポジション」(原口)にもかかわらず、なぜ冒頭のコメントが飛び出したのか。 「欲しいのは勝点3だけ。勝てるなら、点を取るのは僕でなくても誰でもいい。難しいゲームになるし、そんなに簡単には勝てないだろうけど、一人ひとりが自分の仕事に集中できれば勝てるんじゃないかな」  縦に速い攻撃だけでなく、群を抜く運動量と球際での強さでハリルホジッチ監督のサッカーに欠かせない選手にのし上がった自負もあるのだろう。一方で、「自分の良さを出せれば勝てる」という言葉には、「自分のプレー(=攻撃的なプレー)ができれば得点を取れる」という自信も隠されているのではないか。意識はせずとも、自然とゴールはついてくると――。 「ヘルタとは全然役割が違う。(左ウイングは)本当にフィニッシュというか、ゴール前に入っていくのは絶対にやらないといけないこと。点を取ることは大きな役割になるけど、細かな部分まで準備を徹底してやっていけば(UAEとの)差を出せると思う」  “必勝モード”に入った原口は、これまで以上に逞しさを増している。 取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト特派)

【日本代表PHOTO@UAE】冒頭15分以外非公開。決戦へ“戦闘モード”に突入