車の購入を考える消費者の心を強く捉える要素の1つといえば、何と言ってもその車のデザインだろう。中国では動力性能やコストパフォーマンスを重視する消費者も多いが、「見た目」を重視する消費者も決して少なくない。世界中の自動車メーカーが進出している中国では、メーカーの「国籍」によって外観やデザインのコンセプトが違っていることを目の当たりにできる。(イメージ写真提供:123RF)

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 車の購入を考える消費者の心を強く捉える要素の1つといえば、何と言ってもその車のデザインだろう。中国では動力性能やコストパフォーマンスを重視する消費者も多いが、「見た目」を重視する消費者も決して少なくない。世界中の自動車メーカーが進出している中国では、メーカーの「国籍」によって外観やデザインのコンセプトが違っていることを目の当たりにできる。

 また、中国人と日本人とでは自動車の外観に対する好みも大きく異なる。日本では軽自動車などを中心に角ばった外観の車が多く見られるが、角ばったデザインは中国人の審美眼には合致しないようで、中国国内においてはあまり見かけない形と言える。

 自動車の外観やデザインについて、流線型のボディラインを美しいと評価する中国人は多いが、中国メディアの今日頭条は20日、「日本車のデザイン理念」について論じる記事を掲載し、日本車は平面的なデザインが多く、中国人の審美眼にあまり合致しない傾向にあることを指摘する一方で、デザインコンセプトと消費者の好みを融合させるのは上手だと論じている。

 記事は日本の自動車デザイナーの見解として、日本人はどちらかといえば立体的なデザインよりも平面的なデザインの方を好むとし、だからこそ多くの日本車は欧米の車に比べて「平面的」な印象を受けるのだと説明。特に、日本国内だけで販売されるような車は特にその傾向が強いと論じた。軽自動車は日本独特の車だが、日本市場で売れ行きの良い軽自動車の上位はいずれも角ばった平面的なデザインであることに気づかされる。

 一方で、日本車のデザインには「優れた点」があるとし、それは自らの設計理念と「消費者の好み」を融合させることができる点だと指摘し、こうした柔軟性があるからこそ、日本車が短期間で世界中で売れるようになった大きな要因の1つだと論じた。

 中国では日本の角ばったデザインの車を「弁当箱」のようだと表現することがあるが、近年は日本の各自動車メーカーも中国人消費者の審美眼に合致したデザインを開発し、中国モデルの投入を積極的に行っている。2016年に中国市場で日系車は好調な販売を記録したが、これは中国政府のエコカーに対する優遇策のほかに、中国の若い消費者に支持されるデザイン開発に成功したことも大きな要因と言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)