(写真提供=SPORTS KOREA)

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いよいよクライマックスを迎えた第4回ワールド・べースボール・クラシック(WBC)。現地時間の本日3月22日、日本はアメリカと準決勝を戦うが、その大一番には韓国も注目している。

韓国メディアの『SPOTV』も「4連続4強の日本、アメリカも注目する“三銃士”」と題した特集記事のなかで、筒香嘉智、山田哲人、千賀滉大をクローズアップしているほどだ。

大会前は「小久保ジャパン同情論」も報じていた韓国メディアだが、「WBCの日本、代表チームのカラーが変わった」(『イルガン・スポーツ』)と絶賛する記事もある。

そんな韓国は侍ジャパンの可能性をどれほど評価しているのか。

韓国が羨望する“侍ジャパン”

韓国のWBC中継局で大会前から小久保監督率いる侍ジャパンをウォッチしてきたJTBCのスポーツ文化部、チョン・ヨンヒ記者は語る。

「私は2月に韓国代表が行った沖縄キャンプから取材してきましたが、菅野智之や坂本勇人など日本の選手のほうが全体的に韓国よりレベルが高いということはすぐにわかりました。メジャーリーガーは青木宣親だけですが、戦力の充実ぶりは羨ましく映ります。おそらく韓国の野球ファンすべてがそう思っていたはずですよ」

韓国人が日本野球と聞いて真っ先に連想するのイチローだ。

ただ、「韓国ファンも以前は「30年発言」があったので嫌っている人もいないこともないですが、本当に野球を好きなファンは“イチローこそアジア最高の打者”と口を揃えます。そのイチロー不在を感じさせないほど、今回の日本は戦力が充実している」と、チョン記者は語る。

そのなかでも特に目を引くのが筒香だ。

韓国メディア『ソウル経済』も、「WBC4強進出の日本、メジャーリーガー・大谷不在でも強い理由は“25歳の4番打者”」と題した記事で、“ハマの四番”をクローズアップ。「2015年プレミア12でも4番を務めたが、今大会で完全に代表チームの4番打者らしき姿を見せている」と称賛している。

侍ジャパンの投手陣も韓国にはまぶしく見える。

韓国で日本野球の投手と言えば、ダルビッシュ有が人気で、最近では二刀流から“マンチッナム”と呼ばれる大谷翔平が有名だが、その2人を欠いても「ファスブンのような投手陣」(『スポーツ京郷』)と評価している。

「ファスブン」とは、「財物が尽きず無尽蔵であること」という意味だが、『スポーツ京郷』は「WBCの明暗、韓国にはなく日本にあるもの」と題した記事のなかで、「千賀滉大、秋吉亮など若い投手たちの活躍が目立つ。藤波晋太郎、岡田俊哉など、ほかの若い投手たちも中継ぎで無失点を記録している」と大絶賛だった。

投手力と世代交代が日韓で対照的

チョン・ヨンヒ記者も言っていた。

「日本の投手たちは制球力があって、変化球の質も高い。最近は球速のある選手も多くなってきた。大谷やダルビッシュだけではなく、菅野智之や藤浪晋太郎も韓国ファンが知っている選手ですが、今大会で新たな才能たちも頭角を現した。そこに韓国との違いというか、日本野球の底力を感じます」

たしかにその通りかもしれない。「対照的な韓国と日本の2017WBC、“世代交代”から違っていた」と報じたのは『韓国スポーツ経済』だが、韓国の進まぬ世代交代はかなり深刻である。

今大会の韓国はイ・デホ、キム・テギュン、チョ・グンウ、オ・スンファンなど、過去のWBCで活躍した1982生まれ中心のチーム編成でベテランに頼るしかなかった。

対して日本は20代中盤の選手たちが主軸で、4大会連続ベスト4進出も果たした。不甲斐ない結果に終わった韓国代表とは対照的な侍ジャパンの快進撃を羨望の眼差しで見つめるファンの声が多いのも、そのためなのだろう。

「野球に関しては日本を認めざるを得ない」

「日本と韓国の野球の実力比べはもう止してくれ。恥ずかしい気持ちになるだけだから」

韓国からそんな声も聞こえてくるほどの快進撃を続ける侍ジャパン。アメリカを下して決勝進出し、王座奪還ともなれば、それこそ韓国は日本野球の前にひれ伏すことになるに違いない。

(参考記事:「日本が野球の匠人なら韓国は見習い」侍ジャパンが「羨ましい」韓国ファンたちの声

(文=慎 武宏)