中国ではネット通販が一般に普及したことで、消費者は実店舗での買い物よりネット通販を利用するようになり、百貨店や商業施設が苦境に直面していると言われる。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国ではネット通販が一般に普及したことで、消費者は実店舗での買い物よりネット通販を利用するようになり、百貨店や商業施設が苦境に直面していると言われる。

 日本でもネット通販の規模は拡大を続けており、本屋の数が減少するといったことは起きているが、中国のように「実店舗がネット通販に駆逐される」というほどまでには至っておらず、ネットとリアルの店舗はなんとか共存できているようにも見える。

 中国メディアの今日頭条は21日、日本でネット通販とリアルの店舗が共存できる理由と、日本人消費者が今なおリアルの店舗で買い物をする理由について考察する記事を掲載した。

 記事はまず、日本のネット通販では「カスタマーサービス」が不便であると指摘。店側に何か聞きたいことがあって電話をしても繋がらない、もしくは、電話対応は行っていない場合があるとし、だからこそ消費者は店舗で直接話を聞きながら買い物をしたがるのではないかと論じた。中国のネット通販の場合、チャットのようなもので店側とリアルタイムでやりとりしながら買い物をすることができるが、このようなサービスは日本の通販サイトではほとんど見かけない。

 また、日本ではネット通販でもリアルの店舗で買い物をするのと同様に消費税がかかるとしたほか、通販サイトで物を売る際にかかる各種費用は決して安くないと指摘。そのため、日本人消費者にとってはネット通販の価格がリアル店舗に比べて極端に安いということにはならず、ネット通販の価格優位が形成されにくいと主張した。

 さらに記事は、日本の接客サービスの質の高さは世界的に有名であり、こうした接客はネット通販ではなかなか体験できるものではないと指摘。日本の接客サービスに魅了される中国人旅行客も多いなか、こうした接客は日本人にとっても心地よいものであり、こうしたサービスがあるからこそリアルの店舗で買い物をしたがる消費者もいると指摘。日本のリアル店舗がネット通販に駆逐されず、共存できているにはしっかりとした理由があるのだと伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)