自動翻訳技術によって、動画サービスの可能性はどう広がる?

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「YouTubeの字幕動画が10億本に到達した」というニュースが発表された。

『週刊プレイボーイ』の対談コラム「帰ってきた! なんかヘンだよね」で、“ホリエモン”こと堀江貴文氏と元「2ちゃんねる」管理人のひろゆき氏が、前編記事に続き、急速に進化する自動翻訳技術によって変わる、動画サイトのこれからについて語る!

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ホリ インスタグラムもライブ配信を始めているけど、どうなんだろね? SNSという意味では微妙な気もしなくはない。

ひろ 動画の場合、自分を“盛る”ことが難しいので、コミュニケーションの主流になるのはまだ先かなと思っちゃうんですよ。『SNOW』みたいな動画自動加工アプリがもっと出てこないとダメでしょうね。

ホリ やっぱり盛るのは、今の若者にとって大事なことだからね(笑)。

ひろ ソーシャル上で「いいね!」をもらうために、時間をかけて投稿作品を加工している人たちが多いですからね。人前に出るときには化粧をするように、盛るのは当たり前になってるんだと思います。

ホリ でも、インスタグラムは広告表示も始めて、今、いい感じになっているよね。インスタグラムを買収したフェイスブックの戦略は、本当に抜かりないと思う。

ひろ フェイスブックはユーザーが望んでいることをちゃんと追えていますよね。

ホリ フェイスブックはSNOWみたいなアプリ『MSQRD』も買収してるし、それがインスタグラムに統合されていくのは時間の問題だろうね。

ひろ ですね。

ホリ あと、YouTubeは、あの動画の冒頭に入るスキップできない30秒の広告を2018年に廃止するらしい。

ひろ 思っていたより儲からなかったんじゃないですかね?

ホリ かなり評判が悪かったからね。ぶっちゃけ、広告効果もそんなに出ていないと思う。

ひろ あの見せ方にイラッとする人もいるでしょうからね(笑)。

ホリ そう考えると、動画サイトの広告では『AbemaTV』が一枚上手。番組の合間に広告を入れているけど、こちらはかなり視聴されているし、広告効果も高いみたい。まあ、YouTubeは今後、広告を非表示にできる有料オプションが一番の稼ぎ頭になっていく気がするな。

ひろ 結局のところグーグルのビジネスモデルの柱って広告収入なんですよ。そう考えると、僕的にはYouTubeの広告モデルは変わらないと思います。それに、今でも有料プランってありますよね。ライブ配信にコメントできる仕組みなんですけど、そっちは全然やる気ないっぽいですし。

ホリ そのプランの評判は、全然聞かないもんね。

ひろ その背景には「世の中にはコンテンツにお金を払わない層が意外と多い」ってことが影響してると思うんですよ。日本人はソーシャルゲームに大金を使う文化がありますけど、海外にはない。だから、海外では課金しなきゃ勝てないソシャゲが全然はやらないんです。『クラッシュ・ロワイヤル』みたいな課金しなくても時間と労力を使うことでけっこう勝てるゲームのほうは、うまくいっている気がしますから。

ホリ なるほどね。日本人はパチンコなどでゲーム慣れしてるってのが影響しているのかもね(笑)。

(構成/杉原光徳 加藤純平 イラスト/西アズナブル)

●堀江貴文(ほりえ・たかふみ)

1972年10月29日生まれ、福岡県出身。旧ライブドア社長。SNS株式会社オーナー兼従業員。『やっぱりヘンだよね』(集英社)が好評発売中

●西村博之(にしむら・ひろゆき)

1976年11月16日生まれ、神奈川県出身。元『2ちゃんねる』管理人。近著は『ソーシャルメディア絶対安全マニュアル』(インプレスジャパン)