ゴルフをする男女。

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 2020年東京オリンピックのゴルフ競技の会場に選ばれていた、埼玉県川越市の「霞カ関カンツリー倶楽部」(以下、霞カ関CC)が、会則の変更を行い、従来は受け入れていなかった女性正会員の入会を受け入れる方針に改めることが明らかになった。読売新聞、朝日新聞などが報じた。

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 この問題は今年1月に始まる。女性の正会員を認めない(プレーがまったくできないわけではないが、日曜日は入れないなど、多くの待遇差がある)ゴルフクラブは女性に対して差別的であり、オリンピックという国際的祭典の舞台として相応しくないのではないかという指摘があった。

 ちなみに五輪憲章にはこうある。「すべての個人はいかなる種類の差別も受けることなく、オリンピック精神に基づき、スポーツをする機会を与えられなければならない」(五輪憲章2015年版より引用)。

 このため会場変更の可能性まで視野に入れた議論が生じ、以後霞カ関CCでは理事会や会員向け説明会などを開いて、対応を協議していた。

 「外部からの圧力によって変更するというのはどうか」といったような内部の声もあるにはあったらしいが、結局のところは、時代の趨勢に従い、20日に行われた臨時理事会で、「自主的な」細則変更による、女性正会員の受け入れを決めたのである。

 時代の趨勢というのは、世界的な流れである。男性しか会員になれないゴルフクラブというのは世界各国に相当数が存在していたのだが、現在、急減中である。一例として、このオリンピックがらみの一件とは何の関係もないが、英国の伝統的ゴルフコースであるミュアフィールド・リンクスの運営団体が今月14日に、女性会員に門戸を開く決定を行っている。

 なお、この霞カ関CCの決定を受け、IOC(国際オリンピック委員会)は「歓迎」の声明を発表、大会組織委の森善朗会長は「日本の誇り」とコメント、小池都知事は「東京大会のレガシー(遺産)となる」との談話を出している。