ドル・円為替、3月22日の動きとポイントは

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 22日は、やはり円高ドル安に傾いた。それも昨年の11月28日以来の最安値をつけたのである。21日16:00(時間はいずれも日本時間)には1ドル112円85銭までドルは戻していたが、それ以降はドル売りが続き、22日4:50には1ドル111円55銭まで急降下している。円高ドル安の流れは加速しているといっていいだろう。

 この背景には何があるのだろうか。わかりやすいのはアメリカ市場のダウ工業株30種平均だ。22日0:00に入って前日比190ドル安であった。それに引っ張られるように長期金利も2.43%と下がった。この時点でリスク回避の動きが強まり、1ドル111円88銭となっている。3:30には長期金利が2.42%まで下がり、1ドル111円69銭とさらにドルは売られていく。最終的にダウ平均は238ドル安となった。株価の下落がドル売りに拍車をかけているようにも見える。

 22日0:00にはカシュカリ米ミネアポリス連銀総裁のコメントがあった。「株式市場は米経済ではなく、米政治に反応している」というものだ。確かにトランプ大統領の予算教書の内容からは市場に期待をもたせるような項目はなかった。むしろ医療保険改革が今後どうなっていくのか不透明であり、税制改革もいつ着手できるのかわからないような状況で、市場は懸念を抱いている。

 株価が下がったからドルが売られたというよりも、政治的な不安から、株価や長期金利、ドル安などが同時に起こったと考えるべきだろう。現状や将来に対する不安感が強い分だけ、市場は敏感にリスク回避の動きをとる。

 22日はアメリカの住宅販売の指標が発表される。日本時間の23:00には中古住宅販売件数の数値が出るが、事前の予想は前回に比べて大幅なダウンだ。アメリカの経済自体は順調な様子だっただけに、予想を上回る結果になるかもしれない。しかしそれだけで今の流れは止められないだろう。明日のイエメンFRB議長の講演が重要になってくる。

 本日の日本市場は、ここまでのニューヨーク市場の流れを受けてどう反応するのだろうか。