Apple Pencilが発売されてから1年半近くが経ち、その間に数々のApple製品が世に登場しましたが、未だに対応している端末はiPad Proのみです。そろそろiPhoneに対応してもいいのではないか――そんな興味深い考察をニュースサイトVentureBeatが掲載しています。

iPhone対応を拒む理由はない

2015年に登場して以来、Apple Pencilは一貫して「iPad Proの砦」の中に閉じ込められています。iPad Pro以外の売り上げが芳しくなく、同社がタブレットシリーズの再統一を図ろうとしていることを思えば致し方ないのかも知れませんが、iPhone7/7 Plusに対応を望む声は少なくありませんでした。
 
しかし、VentureBeatのジョーダン・ノヴェット氏によれば、ついに2017年9月の新作発表イベントでApple Pencilが「砦」を飛び出る可能性があるそうです。理由はタイミング的に適しているからで、採用されるとすれば「iPhone発売10周年」モデルとなる、有機EL(OLED)ディスプレイを採用し、新機能を導入する可能性の高いiPhone8だろう、とのことです。具体的には、Apple Pencilの圧力や角度、位置を特定するセンサーを通した技術を活かした機能が想定されています。
 
実際、ライバルのSamsungはGalaxy Noteシリーズで――Note 7は爆発で生産終了してしまったとはいえ――スタイラスペンをスマートフォンに搭載しています。いかに故スティーブ・ジョブス氏がスタイラスに否定的だったからといって、Apple Pencilに対応させてはいけない理由にはなりません。そもそもApple Pencilは、ティム・クックCEOに言わせれば「スタイラスではなくて鉛筆」です。

iPadとともに沈むくらいなら

apple pencil
 
2016年第4四半期(2016年10〜12月、Appleにとっては2017年度第1四半期にあたる)におけるiPadの売り上げ台数は、前年比で19%減の1,308万台で12四半期連続のマイナスを記録(売り上げ額では22%減)、芳しくない状況が続いています。売り上げのピークは過ぎたのではないかと懸念されていたiPhoneが、蓋を開けてみれば5%増の7,829万台と、4半期ぶりに増加に転じたのとは対照的です。
 
せっかくAppleの技術が詰まったApple Pencilが、このままiPadと一緒にトーンダウンしていくくらいなら、iPhoneにも対応させるのは決して悪い考えではないだろう、とノヴェット氏は指摘します。
 
ただし、スタイラスペンが付属しているGalaxy Note 7は5.7インチですが、4.7/5.5インチのiPhoneでは持て余してしまう感があるのも事実でしょう。しかもApple Pencilは長さ175.7mm、直径8.9mmと、完全に大型タブレットであるiPad Proを想定した作りになっています。サイズについては、発売が噂されているApple Pencil2で小型化される可能性もありますが……。
 
 
Source:VentureBeat
(kihachi)