最近では、定年後に海外移住を選ぶ日本人も少なくないと言われる。移住先としてはマレーシアやタイ、カナダなどが比較的人気のようだ。しかし、日中関係の低迷や中国の環境汚染などを背景に、定年後のロングステイ先に中国を選ぶという日本人は決して多くはないだろう。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 最近では、定年後に海外移住を選ぶ日本人も少なくないと言われる。移住先としてはマレーシアやタイ、カナダなどが比較的人気のようだ。しかし、日中関係の低迷や中国の環境汚染などを背景に、定年後のロングステイ先に中国を選ぶという日本人は決して多くはないだろう。

 だが、中国メディアの今日頭条は19日、中国国内で働いている日本人のなかには退職後も中国にとどまることを選ぶ人もいると伝え、その選択をした日本人男性について紹介する記事を掲載した。

 記事が紹介したのは、中国の自動車工場で管理職に就いていた日本人男性の例だ。仕事上と知り合ったという中国人が、同日本人男性に対して「退職後も中国にとどまることにした理由」を尋ねたところ、日本人男性からは「スイカが好きだから」という驚きの回答が返ってきたのだという。

 この日本人男性は、「日本はスイカが高い。だからしょっちゅう食べられるものではない」と説明。確かに中国はスイカが安いと応じると、「大きなスイカをまるごと買って半分に切り、スプーンで食べることが夢だったが、中国ではみんなそうやって食べていることに気が付いた」と語ったという。それで中国にとどまることにしたのかとの問いに「そうだ」と明言したのだという。

 もっとも、ほかにも中国にとどまることにした理由はあったのだろうが、確かに中国では日本と比べるとスイカが非常に安い。記事は、実際に日本で販売されているスイカの写真を紹介しているが、1/6ほどにカットしたものでも498円、高いと1個4000円を超えるスイカもあり、日本ではスイカを1つ丸ごと買えるのは「金持ちだけ」だと紹介した。中国では半玉のスイカが8-12元(約130円-約200円)で購入できるほか、日本に比べて果物が圧倒的に安いのは事実と言える。

 確かに日本は果物が高い。実際、厚生労働省が行った国民健康・栄養調査報告によれば、およそ3割の人が生鮮食品の値段が高すぎるため、購入を控えたり購入しなかったりすると回答している。この点だけを考えれば中国の果物の安さは確かに魅力的だ。しかし、安全面を考えると値段の安さだけでは一概に良いとも言い切れない。やはり安心して口にできる日本の果物は、お金だけでは計れない価値があるのではないだろか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)