合流直前のヘルタ・ベルリン戦でスーパーミドルを決めたこともあり、「良い気分でチームに入れた」という。 写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト特派)

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3月21日、ワールドカップ最終予選のUAE戦を2日後に控えた日本代表が現地入り後初の非公開練習(冒頭15分のみ公開)を行なった。大迫勇也によれば、内容は「細かい部分」の戦術確認だったようだが、「あまり(詳細を)話さないでくれ、と言われているので」と言及は避けた。  大迫と言えば、合流直前のブンデスリーガ25節・ヘルタ・ベルリン戦で決めたスーパーミドル。後方からのボールを胸でトラップして前を向くと、迷いなく右足を振り抜き、約20メートルの強烈な無回転シュートが相手ゴールに突き刺さった。「クラブと代表は違う」と言いながらも、「良い気分で(チームに)入れたので、試合もスムーズに入れんじゃないかな」と約1か月ぶりのゴールが心にゆとりをもたらしているようだ。  UAE戦に出場すれば、大迫にとって初の中東でのアウェーゲームになる(2010年1月のイエメン戦はプレー機会なし)。今最終予選予選で敗れたUAEに対しても、「苦手意識はない」と出場していなかったことが逆にアドバンテージとなり、むしろ「早く試合をしたい」とはやる気持ちを抑えるような状況だ。 「相手は勢いのあるプレーをしてくると思いますけど、一度負けてる相手に2度は負けれられない。前回僕はいなかったんで、今回はしっかり試合に出て、点を取って勝ちに行きたいなと」  所属クラブのケルンではアントニー・モデストとの2トップでチャンスメーク役に回っているのに対し、代表では4-3-3の最前線(CF)で、ゴールを狙うことに集中できる。「(1トップは)昔からやってきたポジションですから」とストライカーとしてのプライドを滲ませながら、自らの役割について言葉を続ける。 「ゴール前では頭をクリアにして、シンプルにどんどんシュートを狙っていくことが大事。それは、こないだのヘルタ戦で改めて感じた。ゴールを狙うこと、相手に『勢いがあるな』と感じさせることが1トップの選手がやるべき仕事だと思います」

 キャプテン長谷部誠の離脱、負けられないプレッシャー、完全アウェーの環境……。UAE戦は決して簡単な試合ではないが、それでも大迫の頭の中は「勝利」と「ゴール」のふたつで埋め尽くされている。 「1トップで出るので、ゴールに一番近い選手が(得点を)狙えばチームを勇気づけられると思うし、僕が結果を出せば勝利に近づく。UAE戦は、ここをモノにできるか、落とすかで次の戦い方も全然違ってくる本当に大事な試合。もう勝つしかないんで、僕はゴールを狙うだけ。しっかりと勝って、勢いに乗れればいいなと思います」  静かに自信をみなぎらせるストライカーは、ハリルジャパンを救う一撃を誓って会場を後にした。 取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト特派)

 

【日本代表PHOTO@UAE】冒頭15分以外非公開。決戦へ“戦闘モード”に突入