W杯アジア最終予選で4戦連発中のFW原口元気

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 UAE戦を2日後に控え、戦闘モード突入が近いことをうかがわせる、鋭さを帯びた目つきをしていた。

 昨年9月6日のタイ戦(2-0)を皮切りに、10月6日のイラク戦(2-1)、同11日のオーストラリア戦(1-1)、11月15日のサウジアラビア戦(2-1)と、W杯アジア最終予選で4戦連発中のFW原口元気(ヘルタ・ベルリン)は「難しいゲームになる。簡単には勝てないだろうけど、細かな部分まで準備を徹底してやっていくことで差を出せると思う」と自信をのぞかせた。ブンデスリーガ5位のチームでレギュラーを張る者としてのプライドにあふれていた。

 球際での強さや縦に速い攻撃を標榜するハリル流サッカーに最も適した個性の持ち主だ。浦和時代からイーブンボールを競い合う際の勝率は極めて高く、ドイツに移籍してからはもともと得意だった1対1での強さに磨きをかけ、個の強さが全面的に発揮されるようになった。W杯アジア最終予選4戦連発は、その成果が形となって現れたものだ。

 決まれば5戦連発となるUAE戦でもゴールへの期待は高いが、原口自身の執着心の向く先は、自身のゴールではなく、あくまで日本の勝利。「連続で取っているからなんだという話」と言うほど、素っ気ない。

「UAE戦は、勝てれば点を取るのは僕でなくてもだれでもいい。勝ち点3だけを目指して、そのための役割をこなせればいい」。目指すべきはあくまで勝利だ。

 守備の役割も多いヘルタに比べると、代表では点を取ることが求められるが、原口にとってはそれも心地が良いものだ。

「自分自身のやるべきことをしっかり整理して、あとはいつもどおり自分の良さを出せれば勝てるんじゃないかと思う。すべての局面で僕が対峙した相手には勝っていきたい」。たくましく成長した25歳は勝ち点3奪取の原動力となることを誓った。

(取材・文 矢内由美子)


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