21日、友人の崔順実被告による国政介入事件で罷免された韓国の朴槿恵前大統領が検察による聴取の最中の録画を拒否した中、韓国では検察が「えこひいき捜査」をしているのではないかと指摘する声が出ている。写真は朴前大統領に関する韓国の報道。

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2017年3月21日、友人の崔順実(チェ・スンシル)被告による国政介入事件で罷免された韓国の朴槿恵(パク・クネ)前大統領が検察による聴取の最中の録画を拒否した中、韓国では検察が「えこひいき捜査」をしているのではないかと指摘する声が出ている。

韓国・ニューストマトによると、21日午前9時35分に朴前大統領に対する事情聴取を開始した韓国検察は「朴前大統領と弁護人が同意しなかったため映像の録画は行わない」と明らかにした。しかし、朴前大統領の弁護人であるソン・ボムギュ弁護士は「朴前大統領が録画を拒否した事実はない」と反論した。ソン弁護士は「法律上、被疑者に関して検察は、同意の有無にかかわらず録画・録音することができる」とし、「検察が同意するかどうか尋ねてきたため不同意を示したところ、検察が聴取過程の録画・録音を行わずにいる」と状況を説明した。その上で「同意するかどうかとの質問に不同意を示したことを『録画の拒否』とみるのはナンセンス」と指摘した。

これに先立ち、国政介入事件について政府から独立した立場で捜査を行ってきた特別検察チーム(特検)は、朴前大統領に対する対面聴取の際に聴取内容の録画・録音を原則通りに要求したが、朴前大統領が拒否したため対面聴取の時期が大幅に遅れ、結局実現しなかった。そのため、韓国では今回の検察の聴取は特検の立場と大きな差があると指摘する声が出ている。

韓国の元大統領が犯罪の疑いで検察の聴取を受けるのは1995年の全斗煥(チョン・ドゥファン)、盧泰愚(ノ・テウ)元大統領、2009年の盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領に続いて4人目となる。朴前大統領は賄賂授受・職権乱用など13の疑いについて聴取を受けている。

この報道に、韓国のネットユーザーからは「検察は朴槿恵とつながっている。予想はしていたが…」「捜査する意欲が全く感じられない」「結局検察は朴槿恵に弱点を握られているということ。検察は信じられない。特検が聴取を行うべき」「もしかして検察は朴前大統領の前にひざまずいて聴取をしているのでは?」「検察が本性を現した」「韓国の国政介入事件の原因は崔順実ではなく検察にある」など、検察に対する批判の声が相次いだ。その他、「聴取の様子を生中継するべき」「韓国の法律は公平でない。お金の力はすごい」「検察は別の方法で記録している。録画せずに朴前大統領を安心させて、供述を引き出す作戦なのでは?」との声もみられた。(翻訳・編集/堂本)