今回は“心の美容”に効果的で、かつ美意識がぐんと上がる本をご紹介します♡ 手帳の隅に書き記しておきたいような、美に対する格言も要チェックです!



光野桃 『おしゃれの階段』


女性ファッション誌『ヴァンサンカン』のエディターとして活躍した光野桃さん。有名美容家・斉藤薫さんの同期であり、親友としても有名です。そんな彼女が、ヴァンサンカンを離れ、夫と共にイタリアに住むことになったときの葛藤について書かれた本が、この『おしゃれの階段』。


「イタリアの女性は年齢を重ねるごとに華やかに、美しくなっていくのに比べ、日本の女性はどんどん地味になる」と光野さんは言います。自分なりスタイルをもちオシャレを謳歌するイタリア女性と、今の自分の歴然たる差を感じ、「このままではいけない」とオシャレに磨きをかけ、少しずつステップアップしていく様が感じられる一冊です。

“ミラノの人々の美しさに触れたとき、本当に「自分に似合うもの」、つまり「自分を美しく見せる」ということに対してもっと厳しくあるべきだったと目が覚めたような気持ちになった”

“イタリア人は美を厳しく追及する。そこに逃げ場はない。美は絶対のものであり、頭のよさや、性格のよさと交換できるものではないのである”

おしゃれの階段

日本では「外見か、性格か」という議論がよくされていますが、芸術の国イタリアでは、「美が絶対である」のだそう。美しくあるためなら努力を惜しまない、そのストイックな姿勢に、光野さんは心を打たれたそうです。

「最近なんだか美意識下がってるな」と感じたときに読んでみると、毎日を丁寧に過ごしたくなることでしょう♡


おしゃれの階段 (新潮文庫) /

森瑶子 『マイコレクション』


可憐でラグジュアリーな世界観を作り上げる女性作家といえば森瑤子さん。粋な大人の遊び方や、魅力的に見せるドレスの着こなし方、アクセサリーの付け方についての“森瑤子論”が、物語のなかでもふんだんに散りばめられているので、読んでいるだけでオシャレをしたい気分になること間違いなし。

そんな森さんの数ある名作のなかでも、とくに遊び心満載の小説が『マイコレクション』。ヴーヴ・グリコやワールドチョコレートなど、森さんの“マイコレクション”を軸にショートストーリーが紡ぎ出されています。


“人知れずひそかに味わう贅沢こそ、本物なのだ。今宵私は、自分に乾杯しよう”

“その夜、両腕いっぱいの白いバラを抱えて、彼がやってくる。彼女がいちばん好きな花と、笑顔をお土産に”
マイコレクション

こんなに美しい言葉の数々を読んでいたら、毛玉のついたスエットなんて着ていられなくなるはず! まさに、美しく魅力あふれる女性になりたい女の子の教科書です。


マイコレクション (角川文庫) /

ピーコ×山田詠美 『ファッションファッショ』


「この連載、タイトルが“ファッションファッショ”でしょ? 直訳すれば、ピーコさんと私の“洒落弾圧”対談だけど」「悪口言いまくれってことか」……という二人の掛け合いから始まる、このファッションエッセイ。読んだ瞬間から、二人の辛辣で、的確なアドヴァイスのエッセイが始まることを予感させます。


“スタイルというのは、何を着てもその人の持ち味が出るということ”

“欠点は隠すんじゃなくて、生かさなきゃ。で、長所もとことんアピールする”
ファッションファッショ

このように、作家・山田詠美さんもファッション評論家・ピーコさんも、一貫して「自分らしさ」を大切にしようと発言しています。気に入った流行には乗りつつ、本当に自分が好きなものを大切にするマインドこそ、自分を輝かせるポイントなのだとか。今でこそ、こんな風に強気な発言をしている二人ですが、若かりし頃はオシャレで数々の失敗をしてきたそう。そんなダメエピソードも織り込まれているので、親近感も感じられます。

これを読んだ次の日から、クローゼットを開くと心の中のピーコさんと山田詠美さんの声が聞こえてくるはず。「それはあんたね〜」という客観的な視線こそ、女を磨く特効薬です! 


ファッション ファッショ (講談社文庫) /

村上龍 『ダメな女』


テレビ東京『カンブリア宮殿』の司会を務める作家・村上龍。ちょっぴり強面の彼が、“ダメな女”について書いていくという、ピリっと辛いエッセイです。とはいえ、その辛口コメントに思わず納得してしまうポイントを突いて書かれているので、後味は爽快! 「たしかにそれは“ダメな女”だよな〜」とふむふむ頷いてしまうチョイスに、病みつきになることでしょう。



“タイトルを見てどきっとしてしまったあなた。あなたはたぶんダメな女ではないでしょう”

“ダメな女はよく嘘をつく。他人にもつくが、自分自身にも嘘をつく”
ダメな女

女性の永遠の悩み、それはダイエット。この世で一番難しいとも思われるダイエットを軽々と乗り越えて見せるのは、意外にも他人にも自分にも甘い、天真爛漫タイプだったりしますよね? 

それもそのはず。ダイエットに成功できるのは、自分の欲に忠実な人。「お腹が本当に空いているのか・なんとなく口寂しいだけなのか・今どの栄養素が足りていないのか」など、自分の体内の声にきちんと耳を傾けることができた人だけが、ダイエットの成功者になるのです。
そのようにダイエットの面から考えてみても、やはり“自分自身に嘘をつかない”ことはとっても大切。

そしてこの本では、“ダメな女の着こなしはブランドづくし”など、メンタル面だけでなくファッション面においても言及しているので、“イイ女”になるための必読書と言えそうです♡


ダメな女 (光文社文庫) / ¥514 /

高野てるみ 『ココ・シャネル 女を磨く言葉』


「香水をつけない女に未来はない」
「香水はあなたがキスしてほしいところにつけなさい」
ココ・シャネル 女を磨く言葉

これはココ・シャネルの有名な格言です。みなさんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?このような美しい言葉で語りかけられると、「あ、ちゃんとしなきゃな」とピンと背筋が伸びますよね。


デザイナーとしても、キャリアウーマンとしても、女性としても大成功を納めたシャネルの口から発される言葉には、とても重みがあります。この本は多数あるシャネルの名言から、女を磨く格言だけをピックアップし、まとめた一冊。

“昼は毛虫に、そして夜は蝶におなりなさい。毛虫ほど楽なものはありません。そして蝶ほど恋にふさわしいものもありません。わたしたち女には這い回るためのドレスと、飛ぶためのドレスの両方が必要なのです”

“欠点は魅力のひとつになるのに、みんな隠すことばかり考える。欠点はうまく使いこなせばいい。これさえうまくいけば、なんだって可能になる”

ココ・シャネル 女を磨く言葉

高野てるみさんの美しい和訳もあって、本の中には女っぷりを上げるヒントがたくさん凝縮されています。シャネルの鋭い感性や、人生に対する熱意についても書かれているので、きっとそのパワーに驚かされるはず。“欠点ばかりということは、魅力ばかりということだ”と書かれているように、今の自分に自信がなくとも大丈夫。そう言って背中をさすり、心をほっとされてくれる暖かい一冊です。


女を磨く ココ・シャネルの言葉 / ¥1620 /

外見の美しさ、そして内面の美しさ。どちらの面からもアプローチできるのが読書の魅力。休日はすっぴん・ジャージでベッドの上でゴロゴロしてしまいがちな人も、このような美意識の高まる本を読めば、サッと軽くメイクをして、動きやすいニットとデニムに着替えたくなることでしょう。

そのような毎日の積み重ねで“美しさ”は作り上げられるものです。その始めの一歩として、まずは今日ご紹介した本の数々を手にとってみてくださいね♡
(Mone)