花見の時期が来るのと同時にやってくるもの、といえば花粉症。今や日本では恒例となりつつあります。せっかく気持ちの良い季節となったのに、花粉のせいで外に出るのが億劫になるとはなんとも残念です。そんな花粉症が問題視されるようになってきたのは最近のことです。なぜ花粉症になるのか、そしてその原因と対策についておさらいしてみましょう。

花粉症になるのはどうして?

花粉症はアレルギーの一種であり、アレルギー源は花粉です。春は花粉の飛散が多く、特に外出の際には大量の花粉を吸い込むことになります。花粉症とは、こうして体内に入った花粉を体が異物としてとらえてしまい、攻撃態勢に入ることです。体内では花粉を異物と認識すると、IgE抗体(アイジーイーこうたい)が作られます。その後花粉が再び体内に入ったときは、作られたIgE抗体が花粉をとらえて結合します。するとヒスタミンなどの化学物質が分泌されはじめ、かゆみ等の症状が起きるのです。IgE抗体の量がまだ少ないうちは、花粉症の症状は起こらず、毎年IgE抗体が作られて溜まっていきます。やがてある量を超えたときに、花粉症としてアレルギー症状が出始めるといわれています。

花粉症の原因は花粉だけではなかった!

花粉症の原因となる花粉は実に様々です。日本だけでなく、海外でも問題となりつつある花粉症は、その原因としてイネ科の植物やヨモギ、ブタクサ、カバノキ、マツなどがあげられます。しかし日本で一番多いのは、皆さんもご存知の通りスギです。スギは戦後、森林資源を回復させるために大量に植えられました。それが今では大きく成長して花粉を飛ばすようになり、花粉症を増やしている原因の一つとされています。花粉症はスギだけではないので、一年を通して何かしらの花粉アレルギー反応が現れる場合もあります。それから花粉症が増えた原因は花粉以外にもあります。近年、生活環境や食生活が大きく変わったことで、私たちの体質が変化したこともあります。体内でアレルギーの原因となるIgE抗体が作られやすくなり、またストレスが増加したことも、アレルギーが出やすくなった原因とされています。

今広まりつつある予防治療とは

なかなかこれといった治療法の見つからない花粉症ですが、ひとつの有効な方法として、予防治療を受ける方が増えています。予防治療とは、花粉症の症状が出る前に、治療を開始することです。予防治療は薬物治療が中心となり、痒みなどの症状を引き起こすヒスタミンの分泌を抑えることが目的です。予防治療には個人差がありますが、症状が軽減したり花粉症の期間が短くなるなどの効果があるそうです。毎年気が重くなるこの季節、マスクやメガネなどで花粉対策をしながら、市販の薬を利用する方もいらっしゃるでしょう。しか人により体質は様々、花粉症の程度も異なります。例えば眠くなるなどの症状が出て、市販の薬が合わないこともあります。毎年のことだからと諦めず、体に合った治療を受けるためにも、一度アレルギー専門医に相談してみましょう。

 参考文献公益社団法人松阪地区医師会OMRON

writer:Akina