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松谷化学工業と香川大学は3月21日、希少糖の一種「D-プシコース(英語名:D-アルロース/D-allulose)」を産生する新たな酵素を発見したと発表した。

同成果は、松谷化学 希少糖(レアシュガー)研究チームおよび香川大学希少糖研究センターらによるもの。詳細は日本生物工学会が発行する英文誌「Journal of Bioscience and Bioengineering」(2017年2月号)に掲載された。

希少糖は、自然界に微量にしか無い、希少な単糖およびその誘導体の総称であり、近年、希少糖の大量生産技術の確立により研究が進み、さまざまな生理活性が確認されるようになってきている。

今回、研究グループは、食品業界で長く用いられてきたArthrobacter属の一種「Arthrobacter globiformis(アルスロバクターグロビホルミス) M30株」より、希少糖の一種であるD-フルクトースとD-プシコースの間のC-3エピマー化を触媒する酵素を発見したという。また、同酵素は、マグネシウムイオンの存在下で最大の活性および熱安定性を示すなどの特性を確認。酵素をイオン交換樹脂に固定化し固定化酵素を作製したところ、遊離酵素よりも長期間の保存安定性を有したほか、固定化酵素を用いたカラム反応では、酵素活性は4カ月以上にわたって安定性を維持することが確認されたという。

さらにこうした条件の下、1リットルの固定化酵素あたり215kgのD-プシコースが生産できることも確認。研究グループでは、これまで学術雑誌に報告されたD-プシコースの生産法の中でも最も高い収量であったとしており、同酵素がD-プシコースの工業生産に向け他理想的な候補であることが示唆されたと説明している。