フォーブス世界長者番付、40歳未満は56人に 前回から10人減

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フォーブスが3月20日に発表した資産総額10億ドル(約1130億円)以上の「ビリオネア」のランキング、2017年版世界長者番付に入った富豪のうち、40歳未満の人数は過去最多を記録した前年から10人減り、合計56人となった。減少の理由の一つに挙げられるのは、中国とインド両国の市場の不安定性だ。

40歳未満のビリオネアのうち30人が、自力で財を成した起業家たちだった。そのうち女性は、1人のみとなっている。また、23人はテック業界に従事しており、その他のどの産業よりも多くを占めた。次いで若いビリオネアが多いのはヘルスケア部門で、7人が携わっている。

最年少ビリオネアは20歳

前年に引き続き世界で最も若いビリオネアとなったのは、ノルウェーのアレクサンドラ・アンドリーセン(20)。姉のカタリーナ・アンドリーセン(21)とともに、家族が経営する投資会社Ferdを父親から引き継いだことで、昨年初めて世界長者番付に名を連ねた。姉妹の資産額はそれぞれ約12億ドル。

一方、自力で富を築いた最年少のビリオネアとなったのは、モバイル決済のストライプの共同創業者、26歳のジョン・コリソンだった。兄のパトリック(28)とジョンの保有資産は、それぞれ11億ドルに上る。2016年11月に行った資金調達により、同社の企業価値は約92億ドルとなった。

自力でビリオネアになった人たちのうち、これまで世界最年少だったのはスナップの共同創業者エバン・スピ-ゲルだったが、ジョン・コリソンはスピーゲルより2か月若い年齢で「億万長者」になった。 また、スピ-ゲルと共にスナップを立ち上げたボビー・マーフィー(28)は今年3月2日にスナップのIPOを実現したことにより、上場企業の経営者のうち二人しかいない30歳以下のビリオネアとなった。

40歳未満が総額2080億ドルを保有

40歳未満のビリオネアが保有する資産の総額は今回、前回から118億ドル増えて2080億ドルとなった。その理由は主に、この年齢層の富豪のうち最も多くの資産を保有するフェイスブックCEO、マーク・ザッカーバーグ(32)がその富をさらに増やしたことだ。

フォーブスの調査では、ザッカーバーグの保有資産の総額は、推計560億ドル。過去1年間で資産を114億ドル増やし、40歳未満のビリオネアの保有資産のおよそ4分の1を保有している。ザッカーバーグは全体のランキングでも5に入っている。

若いビリオネアは米国人が最多

若いビリオネアが最も多かったのは米国だった。米国への移住者4人を含む24人が同国で起業し、富を築いている。さらに、これらのうち70%が、カリフォルニア州在住だ。

米国の40歳未満のビリオネアのうち12人はサンフランシスコに住み、いずれもテクノロジー企業の民泊仲介大手エアビーアンドビー、ライドシェアのウーバー、ソーシャルネットワークのインスタグラム、ピンタレスト、フェイスブックを共同で創業している。

名前を消した富豪たちも

ツイッターとスクエアのCEO、ジャック・ドーシーとウーバーのCEO、トラビス・カラニックをはじめ昨年の40歳未満のビリオネアに入った人のうち10人が、この1年の間に40歳の誕生日を迎えた。

その他、今回40歳未満のリストから外れたのは、医療ベンチャー、セラノスの創業者エリザベス・ホームズのほか、中国の配車予約サービス、ディディ・クアイディ(滴滴快的、サービス名は滴滴出行)の呂伝偉(Cheng Wei)CEO、インドのネット通販大手、フリップカート(Flipkart)の共同創業者ビニー・バンサルとサチン・バンサルCEOなど10人だった。