キスマイの公演チケットデジタル化。それで無くなってしまうものとは…

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<ジャニヲタ歴20年・みきーるのJ-ウォッチ>

 Kis-My-Ft2のコンサートツアーが決まりました。

 これには大喜びなのですが、なぜかヲタはちょっぴり憂鬱そう。

 なぜって、本公演のチケットは、デジタルチケットだからです。

 昨今のチケット転売問題を受けて、事務所も重い腰を上げたのでしょう。デジタルチケットであれば、紙と違って転売のハードルはグッと上がります。

 ただ、転売問題はさておきジャニヲタが沈むのは、「半券が残らないから」なのです。

◆コンサートの3段階の楽しみ

 ジャニーズのコンサートは、前コン、今コン、後コンと、3つのフェイズで楽しめるもの。

 前コン、コンサート前は“参戦服”や応援グッズを選んだり、座席を調べて当日の様子を思い描く楽しみがあります。

 今コン、コンサート当日は、もちろんナマではじける本番の楽しみ。

 そして後コン、コンサート後は公演レポを書いたり、半券をファイリングして思い出を整理する楽しみがあります。

◆半券は思い出のタイムカプセル

 この“半券”こそは、ヲタにとって大事な宝。

 どうしても原本を持っていたい人は、一緒に入った友だちには、半券のカラーコピーをあげたりするほどです。

 半券には毎回変わるコンサートロゴが刻まれ、もちろん日時や座席番号、名義人の会員番号や名前も書かれています。

 同じ公演でも、日時によってチケットの色にはピンク、ブルーなどのバリエーションがあり、ジャニーズカウントダウンなどスペシャル公演の際は色使いもカラフルで、券のサイズも通常とは異なります。

 こうした半券を手にすると、「立見席で泣くかと思ったけど、このとき玉森くんのサインボールが取れたんだよね」とか、「このチケ取ってくれたミカ、卒業以来会ってないけど元気かな……?」とか、いろんな思いがこみ上げるのです。

◆半券が無くなる、さみしさと切なさ

 コンサートの思い出を集約した、小さなタイムカプセルともなりうる半券。これがデジタルチケットに取って代わられるのは、とてもさみしく思います。

 くだんのキスマイコンサートでは、「お席は公演当日入場の際に発券される座席券にてお知らせします」となっています。

 座席券? 結局、紙を出すのでしょうか。なら、最初から紙のチケットでいいんだぜ……。

 注目のデジタルチケットは、4月16日に東京ドームで開催される「ジャニーズ大運動会2017」でも適用されることになりました。これからは、画面のQRコードを眺めて思い出に浸るようになるのでしょうか。

……やっぱりちょっと切ないですね。

<TEXT/みきーる ILLUSTRATION/二平瑞樹>
【みきーる】
ジャニヲタ・エバンジェリスト。女子マインド学研究家。応援歴20年超のジャニーズファン。女心を知って楽しく生きるためのライフハック“女子マインド学”を提唱。著書に『ジャニヲタあるある』(アスペクト)『ひみつのジャニヲタ』(青春出版社)他。Twitterアカウント:@mikiru。公式ブログ『俯瞰! ジャニヲタ百景』