脂肪やコレステロールは体に悪いイメージがありますが、増えすぎも減らしすぎも健康に悪影響を与えるリスクが高まります。運動不足で食生活が偏りがちな現代人は特にメタボリックシンドロームが深刻で、実は20代でも6人に1人はメタボ予備軍だと考えられているのです。そんな中、内臓脂肪・皮下脂肪につぐ第三の脂肪として「異所性脂肪」に注目が集まっています。

異所性脂肪とはどんな脂肪なの?

体につく脂肪は、余計に摂りすぎたり使われずに余ったエネルギー源である糖質・脂質が中性脂肪となって脂肪組織に蓄積したもの。体脂肪としては、内臓まわりに蓄積される内臓脂肪と皮膚の下に蓄積される皮下脂肪が一般的でしたが、脂肪組織のない筋肉内や心臓、肝臓、すい臓に蓄積する異所性脂肪の存在が明らかになってきたのです。異所性脂肪は脂肪肝・脂肪膵・冠動脈の動脈硬化など臓器そのものに悪さをしたり、糖尿病・心筋梗塞等の生活習慣病の原因となる為、危険な脂肪として関心が高まっています。

痩せている人ほど蓄積しやすい

皮下脂肪も内臓脂肪も蓄積されると「肥満」となり、見た目もお腹が出てきたりぽっちゃりしてくることが多いのですが、異所性脂肪は痩せている人ほど蓄積しやすいという特徴があります。肥満の人は脂肪細胞が膨らみ脂肪が蓄積していきます。しかし異所性脂肪は脂肪細胞がないところに蓄積するため、脂肪をたくさん溜めこむことができない瘦せ型の人ほどつきやすいのです。欧米人は皮下脂肪細胞が多いため太ることで脂肪を蓄積できますが、日本人はもともと皮下脂肪細胞が少ないので、内臓脂肪や異所性脂肪がつきやすいとも考えられています。確かに外国人は「すぐ太る・すごく太る」イメージがありますよね。

どうやって落とせばいいの?

異所性脂肪は隠れ肥満ともいわれ、血液検査などで中性脂肪値が多いことで明らかになります。しかしその殆どは投薬で減らすことはなく、食事と運動で減らしていきます。内臓脂肪のように増加しやすいが落としやすいことがわかっていて、運動でいちばん最初に燃焼されるのが異所性脂肪。少しの運動でも改善が見込めるので、運動不足解消を兼ねて習慣的に体を動かすことが大切です。食べたら動く、このあたりまえのことが異所性脂肪の予防・改善に繋がります。肥満ではないのに、筋肉内や臓器に脂肪がついてしまう異所性脂肪。美味しいものを食べたら、エネルギーを使うイメージで少し動くのが良さそうです。


writer:しゃけごはん